弱い型指定の変数を介した値への遅延バインドアクセスに加えて、DataSet は厳密な型指定のメタファーを介してデータへのアクセスを可能にします。 DataSet の一部であるテーブルと列には、わかりやすい名前と厳密に型指定された変数を使用してアクセスできます。
型指定された DataSet は、 DataSet から派生するクラスです。 そのため、 DataSet のすべてのメソッド、イベント、およびプロパティを継承します。 さらに、型指定された DataSet には、厳密に型指定されたメソッド、イベント、およびプロパティが用意されています。 つまり、コレクション ベースのメソッドを使用する代わりに、テーブルと列に名前でアクセスできます。 コードの読みやすさの向上とは別に、型指定された DataSet を使用すると、入力時に Visual Studio .NET コード エディターで行を自動的に完了することもできます。
さらに、厳密に型指定された DataSet は、コンパイル時に正しい型として値にアクセスできます。 厳密に型指定された DataSet では、実行時ではなくコードのコンパイル時に型の不一致エラーがキャッチされます。
このセクションにて
厳密に型指定されたデータセットの生成
厳密に型指定された DataSet を作成して使用する方法について説明します。
型指定されたデータセットに注釈を付ける
厳密に型指定された DataSet を生成するために使用される XML スキーマ定義言語 (XSD) スキーマに注釈を付け、基になるスキーマを変更せずに DataSet 要素にわかりやすい名前を付ける方法について説明します。