方法: Windows フォームにコントロールを固定する
実行時にユーザーがサイズを変更できるフォームをデザインする場合は、フォーム上のコントロールのサイズと位置が適切に変更される必要があります。 フォームでコントロールのサイズを動的に変更するには、Windows フォーム コントロールの Anchor プロパティを使用できます。 Anchor プロパティにより、コントロールのアンカー位置が定義されます。 コントロールがフォームに固定されている場合、フォームのサイズが変更されたとき、コントロールとアンカーの位置の間の距離が維持されます。 たとえば、フォームの左端、右端、下端に固定されている TextBox コントロールがある場合、フォームのサイズが変更されると、TextBox コントロールのサイズが、フォームの右端と左端から同じ距離に維持されるように水平方向に変更されます。 さらに、コントロールは、その位置が常にフォームの下端から同じ距離になるように垂直方向に配置されます。 コントロールが固定されていない状態でフォームのサイズが変更された場合は、フォームの端を基準としたコントロールの位置が変更されます。
Anchor プロパティと AutoSize プロパティの間には相互作用があります。 詳細については、「AutoSize プロパティの概要」を参照してください。
フォーム上のコントロールを固定する
Visual Studio で、固定するコントロールを選択します。
注意
Ctrl キーを押しながら各コントロールをクリックして選択することにより、複数のコントロールを同時に固定できます。その後、この手順の残りの部分を実行します。
[プロパティ] ウィンドウで、Anchor プロパティの右にある矢印をクリックします。
十字が描画されたエディターが表示されます。
アンカーを設定するには、十字の上、左、右、または下のセクションをクリックします。
既定では、コントロールは上と左に固定されています。
コントロールの固定されている側面をクリアするには、十字のその腕をクリックします。
実行時にフォームが表示されると、フォームの端から同じ距離に配置されたままになるように、コントロールのサイズが変更されます。 固定されたエッジからの距離は、コントロールが Windows フォーム デザイナーで配置されたときに定義された距離と常に同じになります。
注意
ComboBox コントロールなどの特定のコントロールの高さには制限があります。 コントロールをフォームまたはコンテナーの下部に固定しても、コントロールの高さを強制的に制限より高くすることはできません。
継承されたコントロールを固定できるようにするには、Protected にする必要があります。 コントロールのアクセス レベルを変更するには、 [プロパティ] ウィンドウでその [Modifiers] プロパティを設定します。
関連項目
.NET Desktop feedback