カスタム属性の作成 (Visual Basic)

属性クラスを定義することで、独自のカスタム属性を作成できます。属性クラスは、Attribute の直接的または間接的な派生クラスです。これにより、メタデータの中で属性の定義をすばやく簡単に特定できます。 型にそれを記述したプログラマーの名前でタグを付けるとします。 Author というカスタム属性クラスを定義します。

<System.AttributeUsage(System.AttributeTargets.Class Or
                       System.AttributeTargets.Struct)>
Public Class Author
    Inherits System.Attribute
    Private name As String
    Public version As Double
    Sub New(ByVal authorName As String)
        name = authorName
        version = 1.0
    End Sub
End Class

クラス名は属性の名前の Author です。 このクラスは System.Attribute から派生しているので、カスタム属性クラスです。 コンストラクターのパラメーターはカスタム属性の位置指定パラメーターです。 この例では、name が位置指定パラメーターになります。 パブリックな読み取り/書き込みフィールドまたはプロパティは名前付きパラメーターです。 この場合は、version が唯一の名前付きパラメーターです。 AttributeUsage 属性を使用して、クラスと Structure の宣言に対してのみ Author 属性を有効にしていることに注意してください。

この新しい属性の使用方法は次のとおりです。

<Author("P. Ackerman", Version:=1.1)>
Class SampleClass
    ' P. Ackerman's code goes here...
End Class

AttributeUsage には名前付きパラメーター AllowMultiple があります。これを使用すると、カスタム属性が 1 回しか指定できない属性か、または複数回指定できる属性かを設定できます。 次のコード例では、複数回指定できる属性が作成されます。

' multiuse attribute
<System.AttributeUsage(System.AttributeTargets.Class Or
                       System.AttributeTargets.Struct,
                       AllowMultiple:=True)>
Public Class Author
    Inherits System.Attribute

次のコード例では、同じ型の複数の属性が 1 つのクラスに適用されます。

<Author("P. Ackerman", Version:=1.1),
Author("R. Koch", Version:=1.2)>
Class SampleClass
    ' P. Ackerman's code goes here...
    ' R. Koch's code goes here...
End Class

注意

属性クラスにプロパティが含まれている場合、そのプロパティは読み取り/書き込み可能である必要があります。

関連項目