サービス対象関係について
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
サービス対象とサービス合意またはサービス注文の間に、サービス対象の関係を作成できます。関係を作成すると、サービス対象がサービス合意またはサービス注文に関連付けられます。
リレーションが作成された後、サービス合意またはサービス注文の任意の明細行にサービス対象を関連付けることができます。
テンプレート BOM
サービス対象の関係にはテンプレート BOM を指定することもできます。テンプレート BOM は、サービスの実行対象に対する部品表です。サービス訪問時にサービス対象の部品を交換する場合は、"サービス対象" フォームを使用して、この変更をサービス BOM に登録できます。
例
顧客サイトで 2 台のエレベーターを点検するサービス合意を作成します。このサービス合意の ID は SAL-001 です。
このエレベーターは、"サービス対象" フォームで EL-S/1000 および EL-L/1000 という対象として設定されています。
このサービス対象 (EL-S/1000 および EL-L/1000) をサービス合意に関連付けます。
サービス対象の部品を交換した場合に、その対象の BOM に変更を登録する必要があります。そこで、次の表のように、サービス BOM をサービス対象の関係に関連付けます。
サービス対象 |
リレーション - サービス契約 |
サービス BOM |
---|---|---|
EL-S/1000 |
ID SAL-001 |
BOM-EL-S/1000 |
EL-L/1000 |
ID SAL-001 |
BOM-EL-L/1000 |
この合意にはサービス対象の関係が存在するため、上記の対象に対して次の表のようにサービス合意項目を作成できます。
トランザクション タイプ |
カテゴリ |
サービス対象 |
---|---|---|
時間 |
検査 |
EL-S/1000 |
時間 |
ギアボックスのクリーニング |
EL-S/1000 |
品目 |
クリーニング用具 |
EL-S/1000 |
時間 |
検査 |
EL-L/1000 |
時間 |
ギアボックスのクリーニング |
EL-L/1000 |
品目 |
クリーニング用具 |
EL-L/1000 |
サービス訪問時にエレベーター EL-S/1000 のギアボックスを交換する必要が生じました。この対象の部品を交換するには、現在のサービス合意に対して設定したサービス対象の関係を使用して、BOM デザイナにアクセスします。
サービス対象の関係を使用した BOM デザイナへのアクセス
サービス管理 >共通 >サービス契約 >サービス契約 をクリックします。
サービス契約をダブルクリックするか、[サービス契約] をクリックしてサービス契約を作成します。
[設定] タブをクリックします。
テンプレート BOM をサービス合意に関連付けるには、[サービス対象] をクリックします。
"サービス対象" フォームで [デザイナー] をクリックして "デザイナー" フォームを開き、テンプレート BOM を変更します。
自動的に作成されるサービス注文
サービス合意に対してサービス注文を自動的に作成すると、合意におけるサービス対象の関係が、サービス注文にも作成されます。