サービス作業について
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
サービス作業は、サービス注文で実行される作業を記述するために使用されます。この情報は、技術者と顧客の両方が参照できます。
サービス作業は、"サービス作業" フォームで作成し、サービス作業関係を作成することで特定のサービス合意またはサービス注文に関連付けます。サービス タスク リレーションをするたびに、以下を作成することができます。
作業に関する社内ノート。技術者にとって重要な、作業に関する詳細な技術的要求事項などが含まれます。
顧客が参照できる社外ノート。顧客とサービス会社の契約に従って遂行されるタスクに関する、あまり専門的でない説明などが含まれます。
サービス タスクとサービス注文またはサービス契約の間にサービス タスク リレーションを設定すると、現在のサービス注文またはサービス契約にサービス注文明細行またはサービス契約行を作成するときに、このサービス タスクを指定できるようになります。
サービス契約からサービス注文を生成するときに、各サービス契約行に割り当てられたサービスタスクを使用して、サービス注文明細行をサービス注文へとグループ化できます。
例
ある技術者が、顧客のサイトでギアボックス (サービス対象 GB-1234) に対して 2 つのジョブを遂行する必要があります。顧客に対してサービス契約が作成され、2 つのジョブに複数のトランザクションが関連付けられます。このサービス契約および 2 つのジョブのサービス契約を次に示します。
サービス合意
プロジェクト |
サービス合意 |
説明 |
グループ |
---|---|---|---|
9012 |
000008_001 |
点検と定期交換 - GB-1234 |
プレミアム |
サービス合意項目
説明 |
トランザクション タイプ |
サービス対象 |
サービス作業 |
---|---|---|---|
点検とクリーニング |
時間 |
GB-1234 |
I/C - GB1234 |
旅行 |
経費 |
GB-1234 |
I/C - GB1234 |
材料 |
項目 |
GB-1234 |
I/C - GB1234 |
定期交換 |
時間 |
GB-1234 |
RR - GB1234 |
GR-1 |
項目 |
GB-1234 |
RR - GB1234 |
GR-5 |
項目 |
GB-1234 |
RR - GB1234 |
2 つのジョブのサービス合意項目には、2 つのサービス作業が関連付けられています。このサービス作業によって、各ジョブに属するトランザクションが決まります。最初のケースでは、対象 GB-1234 の点検とクリーニングに関係するすべてのサービス契約項目が、サービス タスク I/C - GB1234 で識別されます。2 番目のケースでは、定期交換ジョブの遂行に関係するすべてのサービス契約が、サービス契約 RR - GB1234 で識別されます。
サービス作業を特定の契約に関連付けるサービス作業関係は次のとおりです。
サービス作業
サービス作業 |
説明 |
社内ノート |
社外ノート |
---|---|---|---|
I/C - GB1234 |
ギアボックス GB-1234 の点検 |
ギアボックス GB-1234 の目視および機械による点検とクリーニング |
ギアボックスの定期点検 |
RR - GB1234 |
GB-1234 の部品の定期交換 |
GR-1 および GR-5 部品の定期サービス交換 (2002 年より前に製造されたギアボックスについては GR-2 部品も交換) |
定期部品交換 |
サービス注文のグループ化
サービス注文を自動的に作成するときに、サービス タスクをグループ化の基準として使用できます。サービス注文をサービス タスクでグループ化するには、サービス契約の定義で、そのサービス契約に基づくサービス注文をグループ化する際の最初のグループ化基準としてサービス タスク ID を使用するように指定します。
サービス作業によるグループ化
サービス管理 >共通 >サービス契約 >サービス契約 をクリックします。
[設定] タブの [サービス注文の組み合わせ] フィールドで、[サービス作業別] を選択します。