出荷配送業者の設定

[アーティクル]
08/03/2018

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

このトピックは、在庫管理 モジュールの機能に適用されます。これは、輸送管理モジュールの機能には適用されません。

この情報を使用して、Kewill Clippership、UPS WorldShip、FedEx Ship Manager などの一般的な出荷の配送業者のソフトウェアと統合できるように Microsoft Dynamics Ax を設定します。

出荷配送業者ソフトウェアのインストールとコンフィギュレーション

詳しい方法については、使用している出荷配送業者ソフトウェアに付属のドキュメントを参照してください。

出荷配送業者機能の有効化

システム管理 >設定 >ライセンス >ライセンスコンフィギュレーション をクリックします。
[取引] ボックスの一覧を展開します。
[出荷の配送業者] コンフィギュレーションキーを選択します。
[OK] をクリックして Microsoft Dynamics Ax クライアントを再起動します。

販売ドキュメントの返品先住所の指定

梱包明細と請求書に印刷する返品先住所を選択します。

在庫管理 >設定 >在庫および倉庫管理パラメーター をクリックします。
[返品先] フィールドで、次のオプションから出荷文書に使用する返品先住所を選択します:
- [会社] – [法人] フォームに指定されている法人の住所を使用します。
- [倉庫] : 出荷が行われた倉庫の住所を使用します。
- [サイト] – 出荷元のサイトの住所を使用します。

出荷配送業者の雑費コードの設定

既存の雑費コードを選択して、または新しい雑費コードを作成して、出荷配送業者ソフトウェアから転送される出荷費用に使用できます。必要に応じて、次のタイプの出荷費用に対する雑費コードを作成します。

基本配送料費用 : 出荷の重量に基づく出荷費用に使用します。
付加料金費用 : 出荷に適用される付加料金に使用します。
取扱手数料 – 代金引換払いの手数料などの出荷に適用される取扱手数料に使用されます。
燃料割増金 : 燃料の価格に関連する割増料金に使用し、通常は出荷全体に適用されます。

詳細については、「雑費コード (フォーム)」を参照してください。

売掛金管理 >設定 >請求 >諸費用コード をクリックします。
雑費コードを選択または作成します。
[転記] FastTab をクリックします。
[顧客/仕入先] 借方タイプを選択します。
[勘定科目] 貸方タイプおよび [注文、輸送] 転記タイプを選択し、貸方転記勘定を選択します。
出荷費用に使用する他の雑費コードについて、手順 2. ～ 5. を繰り返します。

出荷配送業者の配送業者情報の設定

商品を出荷する倉庫または他の場所ごとに、配送業者とアカウント情報を表すコードを設定します。後で、各倉庫からの出荷を表す荷渡方法にアカウントコードを割り当てることができます。詳細については、「配送業者 (フォーム)」を参照してください。

在庫管理 >設定 >出荷の配送業者 >配送業者 をクリックします。
配送業者を選択し、問い合わせ番号 URL を入力します。
出荷配送業者の仕入先を選択します。
[一般] クイックタブで、各フィールドの雑費コードを選択します。
[勘定] クイックタブで、アカウントコードを入力して、配送業者を選択します。
[配送業者の勘定番号] フィールドに、配送業者から受け取る請求に使用する番号を入力します。
[通貨] フィールドに、配送業者ソフトウェアが使用する通貨を表す通貨コードを入力します。この通貨は、このアカウントについて梱包明細の転記時に配送業者ソフトウェアから受信するすべての請求金額に割り当てられます。
Kewill Clippership 配送業者ソフトウェアインターフェイスを使用している場合は、[会社を通じて出荷] フィールドに、使用する配送業者に対応するインデックス番号を入力します。

配送業者の配送サービス ID の設定

使用するサービスのタイプごとに ID を指定します。配送業者インターフェイスで必要なコードを設定します。後で、"陸上" や "2 日航空" などのサービスタイプを表す荷渡方法に、配送業者 ID を割り当てることができます。

在庫管理 >設定 >出荷の配送業者 >配送業者の ID をクリックします。
[配送業者の ID] フィールドに、使用している配送業者インターフェイスで必要な、「FO6A」などの配送業者 ID を入力します。
配送サービスの説明を入力して、配送業者と配送業者インターフェイス ID を選択します。
Ctrl + N キーを押し、使用する他の配送サービスについて手順 2. と 3. を繰り返します。

出荷配送業者の荷渡方法の設定

出荷配送業者を必要とする荷渡方法ごとに、出荷配送業者の情報を指定します。

販売とマーケティング >設定 >配分 >荷渡方法 をクリックします。
荷渡方法を選択します。
[設定] クイックタブで、選択した荷渡方法に使用する配送サービスのタイプを選択します。この情報は、レポートでの情報の並べ替えに使用されます。
配送業者 ID を選択します。この情報は、出荷配送業者ソフトウェアが出荷を処理するために使用します。
荷渡方法が、特定の倉庫または出荷場所から発生する場合は、配送業者のアカウントコードを選択します。詳細については、「配送業者 (フォーム)」を参照してください。
他の荷渡方法について、手順 2. ～ 5. を繰り返します。

出荷配送業者の配送条件の設定

雑費として顧客に渡される出荷費用のタイプを決定するために販売注文に割り当てることのできる配送条件を設定します。

販売とマーケティング >設定 >配分 >配送条件 をクリックします。
配送条件レコードを選択します。
[設定] クイックタブで、選択した配送条件に対する、出荷配送業者ソフトウェアから雑費に移動する配送料のタイプを選択します。
- [適用できません] : 配送料が顧客に請求されません。
- [該当なし - サードパーティ/着払い] : 顧客には請求書では配送料を請求しません。サードパーティに請求するため、サードパーティのアカウントとサードパーティの住所を入力する必要があります。顧客に顧客独自の出荷配送業者アカウントを使用して請求するには (着払い)、アカウントを入力する必要があります。
- [基本] : 配送業者のソフトウェアから基本配送料のみが顧客に請求されます。
- [付加料金および取扱手数料] : 付加料金または取扱手数料として指定されている出荷配送業者ソフトウェアからの追加請求のみを、顧客に請求します。
- [基本、付加料金、取扱手数料] : 出荷配送業者ソフトウェアからのすべての請求を、顧客に請求します。
請求書の金額が一定の額を超える場合は配送料を請求しないようにするには、[配送無料になる最低価額を適用します] チェックボックスをオンにして、[配送無料になる最低価額を適用します] フィールドに最低限の売上請求書金額を入力します。これは、税金、配送料、雑費を加算する前の売上金額です。

出荷配送業者の顧客情報の設定

顧客ごとに既定の出荷情報を指定できます。

売掛金管理 >共通 >顧客 >すべての顧客 をクリックします。
顧客 ID をダブルクリックし、[住所] クイックタブをクリックします。
アドレスを選択し、[編集] をクリックします。
サードパーティに配送業者が配送料を直接請求する場合、[目的] フィールドで [サードパーティの出荷先住所] を選択し、配送料に対するサードパーティの請求先住所の情報を [住所] クイックタブで入力します。顧客の販売注文が処理されるときに、この情報が出荷配送業者ソフトウェアに転送されます。
[配送] クイックタブをクリックし、荷渡方法を選択します。
ドキュメントに返品先住所を記載しない場合は、[ブラインド出荷] チェックボックスをオンにします。その顧客に対する梱包明細または請求書には、自分の法人または倉庫の返品先住所情報は印刷されません。
住所が住宅地域である場合は、[住宅向け] チェックボックスをオンにします。配送業者が住宅向けに別の配送スケジュールを使用する場合があります。
配送業者 ID と関連付けられている出荷配送業者に対する顧客のアカウント番号を入力できます。販売注文の作成時に、配送業者 ID と配送業者アカウント番号が販売注文にコピーされます。
[OK] をクリックします。
顧客に燃料割増金を請求する場合は、[顧客] フォームの [請求書と出荷] クイックタブをクリックし、[燃料割増金の請求] チェックボックスをオンにします。