承認ステップに複数のユーザーを含むワークフロー

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

次の図は、経費精算書のワークフローの例を示しています。このワークフローの承認プロセスには、3 つの承認ステップがあります。2 番目の承認ステップでは、ドキュメントに政美、健一郎、隆志の 3 人の承認が必要です。

承認ステップに複数の承認者が含まれている場合、ドキュメントに適用されるアクションは、最初に対応する承認者か、対応する複数の承認者のいずれかによって決定されます。

複数の承認者を含む承認ステップをコンフィギュレーションする場合は、次のいずれかのオプションを選択する必要があります。

1 人の承認者

このオプションを選択した場合、ドキュメントに適用されるアクションは、最初に対応する人物によって決定されます。

たとえば、康介が USD 15,000 の経費精算書を送信したとします。そのドキュメントは、現在は政美、健一郎、および隆志に割り当てられています。このドキュメントに最初に対応するのが政美の場合は、彼女が行うアクションがドキュメントに適用されます。

• 政美が経費精算書を承認した場合、ドキュメントは承認を受けるために綾に送信されます。

• たとえば、政美が経費精算書を却下した場合、ドキュメントは却下され、康介に送り返されます。

過半数の承認者

このオプションを選択した場合、ドキュメントに適用されるアクションは、ほとんどの承認者が対応したときに決定されます。

たとえば、康介が USD 15,000 の経費精算書を送信したとします。そのドキュメントは、現在は政美、健一郎、および隆志に割り当てられています。最初に対応する 2 人の承認者が政美と健一郎であれば、その 2 人の取るアクションがドキュメントに適用されます。

• 政美と健一郎の両方がドキュメントを承認した場合、ドキュメントは承認を受けるために綾に送信されます。

• 政美がドキュメントを承認しても、健一郎がドキュメントを却下した場合、ドキュメントは却下され、康介に送り返されます。

承認者の割合

このオプションを選択した場合、ドキュメントに適用されるアクションは、特定の割合の承認者が対応したときに決定されます。

たとえば、康介が USD 15,000 の経費精算書を送信したとします。ドキュメントは、現在は政美、健一郎、および隆志に割り当てられていて、割合として 50 が入力済だとします。最初に対応する 2 人の承認者が政美と健一郎であれば、その 2 人の取るアクションがドキュメントに適用されます。それは、承認者の 50% という条件を満たしているためです。

• 政美と健一郎の両方がドキュメントを承認した場合、ドキュメントは承認を受けるために綾に送信されます。

• 政美がドキュメントを承認しても、健一郎がドキュメントを却下した場合、ドキュメントは却下され、康介に送り返されます。

すべての承認者

このオプションを選択した場合は、すべての承認者がドキュメントを承認する必要があります。それ以外の場合、ワークフローは続行できません。

たとえば、康介が USD 15,000 の経費精算書を送信したとします。そのドキュメントは、現在は政美、健一郎、および隆志に割り当てられています。

• 承認者全員 (政美、健一郎、および隆志) がドキュメントを承認した場合、ドキュメントは承認を受けるために綾に送信されます。

• ドキュメントを却下した承認者が 1 人でもいる場合、ドキュメントは却下され、康介に送り返されます。