クイック スタート ガイド: PlayFab Online サブシステムを使用した専用サーバーのセットアップ
このガイドは、PlayFab Online Subsystem (OSS) を統合したゲームを準備して専用サーバー シナリオで検証する際に役立ちます。 このガイドにおいては、ローカルでホストされている専用サーバーでの検証に主眼を置いて説明します。
PlayFab OSS の既定の動作では、プレイヤー ホスト型シナリオにおける通信には PlayFab パーティー ソケットが使用されます。 しかし、PlayFab パーティー ソケットはサーバー ホスト型シナリオにおいては接続に失敗するため、ゲームがサーバーと通信するには ISocketSubsystem::Get(PLATFORM_SOCKETSUBSYSTEM)
を明示的に呼び出す必要があります。
クライアントから専用サーバーへの接続が試みられると、PlayFab OSS はそれを認識し、クライアントからサーバーへの通信にネイティブ PLATFORM_SOCKETSUBSYSTEM
を使用するフォール バック動作を行います。
前提条件
- PlayFab Online サブシステムが統合された、クライアント ホスト型シナリオの作成能力を備えているゲーム。
- ゲームの接続クライアントとして使用できる "クライアント" PC。
- ゲームのホスティング サーバーとして使用できる "サーバー" PC。
- 2 台目の PC を用意することをお勧めしますが、同じ PC を兼用することや、仮想マシン インスタンス、または Docker インスタンスを使用することもできます。 このクイック スタート ガイドでは、2 台目の PC を使用したセットアップについて説明します。
- 2 台目の PC の IP アドレスに、1 台目の PC からネットワーク経由でアクセスできることを確認してください。
セットアップ
Unreal Engine (UE) 5 専用サーバーのセットアップ
UE 5 専用サーバー ガイドでは、ゲームを専用サーバーとしてパッケージ化する方法について、UE の Lyra Game を主なサンプルにして説明しています。
Unreal Engine (UE) 4 専用サーバーのセットアップ
UE 4 専用サーバー ガイドでは、ゲームを専用サーバーとしてパッケージ化する方法について、UE の Shooter Game を主なサンプルにして説明しています。
その他のセットアップ
- ゲームの
<Game>Server.Target.cs
を構成した後、このゲームのバイナリをWindowsClient
フレーバーとWindowsServer
フレーバーで生成できることを確認します。 -
<Game>Server.exe
バイナリを、Binaries/Win64/
から 2 台目の PC 上の任意の場所に移動します。
接続
サーバーのデプロイ
- 2 台目の PC 上で、
<Game>Server.exe
があるディレクトリ内にターミナルを開きます。
PS C:\WindowsServer\ >
- 専用サーバーを起動します。
PS C:\WindowsServer\ > .\<Game>Server.exe <map> -log –NOSTEAM
-
-NOSTEAM
引数は、ゲームの既定の OSS (この場合は OSS PlayFab) を無効にし、OnlineSubsystemNull
で置き換えます。 -
-log
引数は、別のウィンドウを開き、そこにログの内容をリアルタイムで表示します。 - UE の CLI 引数の詳細については、Unreal Engine のコマンド ライン引数のドキュメントを参照してください。
別のウィンドウが開き、サーバーがスポーンされたことを確認する UE ログがそこに表示されます。 ログに以下の行が含まれていることを確認します。
LogOnline: Warning: PLAYFAB: PlayFab API disabled!
LogOnline: Display: PLAYFAB: OnlineSubsystemPlayFab::Shutdown()
LogOnline: Verbose: PLAYFAB: FOnlineSubsystemPlayFab::CleanUpPlayFab PartyInitialized 0, LobbyInitialized 0
LogOnline: Verbose: PLAYFAB: FOnlineSubsystemPlayFab::UnregisterNetworkInitCallbacks
これらのログは、専用サーバー上の OSS PlayFab が正常に無効化されていることを示します。
クライアントの接続
- 1 台目の PC 上で、
<Game>Client.exe
があるディレクトリ内にターミナルを開きます。
PS C:\WindowsClient\ >
- ゲーム クライアントを起動します。
PS C:\WindowsClient\ > .\<Game>Client.exe <ipaddress_of_server_machine>:7777 -log
- 専用サーバーの既定のポートは通常 7777 です。 接続エラーが発生した場合は、サーバーが正しいポートにデプロイされていることを確認するか、そのポートに一致するように接続コマンドを変更します。
ゲーム クライアントが表示され、サーバーで起動されているゲームに接続します。 専用サーバーのログ ウィンドウに、クライアントが参加したことを示すログが表示されます。