DataAdapter イベントの操作

MsDb2DataAdapter では、データ ソースのデータに加えられた変更に応答するために使用できる 2 つのイベントが公開されます。 MsDb2DataAdapter のイベントを次の表に示します。

event 説明
RowUpdating 行に対する UPDATE、INSERT、または DELETE の各操作が (Update メソッドの 1 つの呼び出しによって) 開始しようとしています。
RowUpdated 行に対する UPDATE、INSERT、DELETE の各操作が (Update メソッドの 1 つの呼び出しによって) 完了しました。

RowUpdating は、データセットから行への更新がデータ ソースで処理される前に発生します。 RowUpdated は、データセットから行への更新がデータ ソースで処理された後に発生します。 その結果、 を使用 RowUpdating して、更新が発生する前に更新動作を変更したり、更新時に追加の処理を提供したり、更新された行への参照を保持したり、現在の更新を取り消してバッチ 処理を後で処理するようにスケジュールしたりできます。 RowUpdated は、更新中に発生するエラーや例外の応答に便利です。 エラー情報や再試行ロジックなどをデータセットに追加できます。

引数

MsDb2RowUpdatingEventArgsイベントと MsDb2RowUpdatedEventArgs イベントにRowUpdating渡される 引数と RowUpdated 引数には、次のものがあります。

  • Command更新の実行にCommand使用される オブジェクトを参照する プロパティ。

  • Row更新された情報をDataRow含む オブジェクトを参照する プロパティ。

  • StatementType実行されている更新の種類のプロパティ。

  • 該当する場合は TableMapping

  • 操作の Status

    プロパティを Status 使用すると、操作中にエラーが発生したかどうかを判断し、必要に応じて、現在の行と結果の行に対してアクションを制御できます。 イベントが発生すると、Status プロパティは Continue または ErrorsOccurred のいずれかになります。

Status プロパティの値

次の表は、更新中の後続のアクションを Status 制御するために プロパティを設定できる値を示しています。

Status 説明
続行 更新操作を続行します。
ErrorsOccurred 更新操作を中止し、例外をスローします。
SkipCurrentRow 現在の行を無視し、更新操作を続行します。
SkipAllRemainingRows 更新操作を中止しますが、例外はスローしません。

Status プロパティを ErrorsOccurred に設定すると、例外がスローされます。 Errors プロパティを例外として設定することで、どの例外をスローするかを制御できます。 Status に他の値を使用すると、例外はスローされません。

参照

DB2 データベースの DataAdapter と DataSet の操作
DB2 用マネージド プロバイダーの操作