ファイル共有スナップショットを作成する
Azure Files には、ファイル共有の共有スナップショットを取得する機能が用意されています。 ファイル共有スナップショットにより、データの特定時点の読み取り専用コピーがキャプチャされます。
ファイル共有スナップショットについて知っておくべきこと
ファイル共有スナップショットのいくつかの特性を確認してみましょう。
Azure Files 共有スナップショット機能は、ファイル共有レベルで提供されます。
共有スナップショットは、本質的に増分です。 最新の共有のスナップショットの後に変更されたデータだけが保存されます。
増分スナップショットにより、共有スナップショットの作成に必要な時間を最小限に抑え、ストレージ コストを節約できます。
共有スナップショットは増分的に保存されますが、共有を復元するためには最新の共有スナップショットだけを保持する必要があります。
個々のファイルの共有スナップショットを取得できます。 このレベルのサポートは、ファイル共有全体に復元する必要なく、個々のファイルを復元するのに役立ちます。
共有スナップショットのある共有を削除する場合、まず、そのすべてのスナップショットを削除する必要があります。
ファイル共有スナップショットを使用する場合に考慮すべき事項
ファイル共有スナップショットを使用し、増分ポイントインタイム データ ストレージにアクセスできる利点はいくつかあります。 次の提案を確認したら、Azure Files ストレージ ソリューションにファイル共有スナップショットを実装する方法について考えてください。
| 特長 | 説明 |
|---|---|
| アプリケーション エラーとデータの破損から保護する | ファイル共有を使用するアプリケーションでは、書き込み、読み取り、格納、送信、処理などの操作を実行します。 アプリケーションが正しく構成されていない場合や、意図的ではないバグが組み込まれる場合は、いくつかのデータ ブロックが誤って上書きされたり破損したりすることがあります。 このようなシナリオから保護するために、新しいアプリケーション コードをデプロイする前に共有スナップショットを作成できます。 新しいデプロイによってバグやアプリケーション エラーが発生する場合は、そのファイル共有上のデータの以前のバージョンに戻すことができます。 |
| 誤った削除や意図しない変更から保護する | ファイル共有内のテキスト ファイルを操作しているとしましょう。 テキスト ファイルが閉じられると、変更を元に戻すことができなくなります。 このシナリオでは、以前のバージョンのファイルを復旧する必要があります。 共有スナップショットを使用すると、ファイルを誤って名前変更したり削除した場合に、以前のバージョンを復元できます。 |
| バックアップと回復をサポートする | ファイル共有を作成した後で、ファイル共有のスナップショットを定期的に作成してデータ バックアップに使用することができます。 共有スナップショットを定期的に作成すると、以前のバージョンのデータの維持して、将来の監査要件やディザスター リカバリーに使用できます。 |