はじめに
情報技術ワーカーは、組織にとってのデータの重要性を理解しています。 そのデータを保護する必要性によって、ストレージ、バックアップ、セキュリティに関する意思決定が推進されます。 多くの企業では、頻度に関するバックアップの仕様やバックアップの保存期間を指定するポリシー、および復元ポリシーが実装されます。
オンプレミスのシナリオでは、バックアップ ソリューションにローカル冗長ストレージ ソリューションまたはオフサイト ストレージが含まれていた場合があります。 テープ ドライブへのバックアップとオフサイトでの保存を使用するシナリオでは、データの復元に遅延が発生します。テープを再びサーバー ルームに運び、復元操作を実行する必要が生じるためです。 その結果、大幅なダウン タイムが発生する可能性があります。
このようなバックアップ ソリューションでは、バックアップのセキュリティ、ランサムウェア攻撃によって会社が影響を受ける可能性、またはバックアップ操作および復元操作でのヒューマン エラーなど、いくつかの最も重要な考慮事項に常に対処できるとは限りはありません。 理想的なのは、コスト効率が高く、使いやすく、セキュリティで保護されたソリューションです。 ここで Azure Backup の出番です。
また、Azure Backup では以下もサポートされ、各 Azure 環境のシナリオに対処することができます。
- Azure VM
- Azure Managed Disks
- Azure Files 共有
- Azure VM の SQL Server
- Azure VM の SAP HANA データベース
- Azure Database for PostgreSQL サーバー
- Azure BLOB
シナリオ例
SQL Server を利用するアプリケーションを実行しているとします。 データベースは、3 つの Azure VM にまたがる Always On 可用性グループで実行されています。 Azure ネイティブ バックアップ サービスを使用してデータベースをバックアップする必要があります。 監査とコンプライアンスのニーズに合わせて、安価なストレージに 10 年間バックアップを保存する必要があります。 このようなすべてのデータベースのバックアップ ジョブを毎日監視したいと考えています。
学習内容
以下を判断するために、Azure Backup の特徴と機能を評価します。
- Azure Backup によってニーズに合ったソリューションが提供されるかどうか
- 組織にとって必要なデータのバックアップと復元を行うことができるか
- Azure Backup によってデータのセキュリティで保護されたストレージが提供されるかどうか
主な目標
このセッションを完了すると、お客様のデータ保護に対して Azure Backup が考慮すべき適切なソリューションであるかどうかを判断できるようになります。