CursorType プロパティ (ADO)

適用先: Access 2013、Office 2013

Recordset オブジェクトで使用されているカーソルの種類を示します。

設定と戻り値

CursorTypeEnum の値を設定または取得します。 既定値は adOpenForwardOnly です。

注釈

CursorType プロパティでは、 Recordset オブジェクトを開くときに使うカーソルの種類を指定します。

CursorLocation プロパティが adUseClient に設定されている場合は、adOpenStatic の設定のみがサポートされます。 サポートされていない値が設定されている場合、エラーは発生しません。代わりに、最も近いサポートされている CursorType が使用されます。

プロバイダーが要求されたカーソルの種類をサポートしていない場合は、別のカーソルの種類を返す可能性があります。 Recordset オブジェクトが開いているときには、CursorType プロパティは実際に使用されているカーソルの種類に合わせて変更されます。 返されたカーソル特有の機能を調べるには、Supports メソッドを使用します。 Recordset を閉じると、CursorType プロパティは元の設定値に戻ります。

次の表では、各カーソルの種類に必要なプロバイダーの機能 (Supports メソッドの定数によって識別されます) を示します。

Recordset の CursorType

Supports メソッドが True を返す定数

adOpenForwardOnly

none

adOpenKeyset

adBookmarkadHoldRecordsadMovePreviousadResync

adOpenDynamic

adMovePrevious

adOpenStatic

adBookmarkadHoldRecordsadMovePreviousadResync

注:

動的カーソルまたは前方のみカーソルで Supports(adUpdateBatch) が True を返すことがありますが、一括更新ではキーセット カーソルまたは静的カーソルを使用する必要があります。 一括更新に必要な Cursor Service for OLE DB を有効にするには、LockType プロパティを adLockBatchOptimistic に設定し、CursorLocation プロパティを adUseClient に設定します。

CursorType プロパティは、 Recordset が閉じているときは読み取り/書き込み可能で、開いているときは読み取り専用になります。

リモート データ サービスの使用状況クライアント側の Recordset オブジェクトで使用する場合、 CursorType プロパティは adOpenStatic にのみ設定できます。