カーソルの種類

適用先: Access 2013、Office 2013

アプリケーションでは、通常、必要なデータ アクセス機能を提供する最も単純なカーソルを使用することをお勧めします。 基本機能 (前方移動のみ、読み取り専用、静的、スクロール型、バッファーなし) よりも優れた追加的特性には、クライアントのメモリ、ネットワークの負荷、パフォーマンスなどの面で、それぞれ代償があります。 多くの場合、既定のカーソル オプションを選択すると、アプリケーションで実際に必要なものよりも複雑なカーソルが生成されます。

選択するカーソルの種類は、アプリケーションで結果セットを使用する方法の他、いくつかのデザイン上の考慮事項 (結果セットのサイズ、使用される可能性の高いデータの割合、データ変更による影響の程度、アプリケーションのパフォーマンス要件など) によって異なります。

最も基本的な方法として、データを変更する必要があるのか、またはデータを閲覧するだけでよいのかによって、次のようにカーソルを選択します。

  • 結果セットをスクロールして閲覧するだけでよく、データを変更する必要がない場合は、前方のみカーソルまたは静的カーソルを使用します。

  • 結果セットのサイズが大きく、そのうち選択する必要のある行が少数の場合は、キーセット カーソルを使用します。

  • すべての同時ユーザーによる最近の追加、変更、および削除に結果セットを同期させる必要がある場合は、動的カーソルを使用します。

各種類のカーソルは明確に異なっているように見えますが、これらのカーソルの種類は、特性とオプションを組み合わせた結果にすぎないため、それほど大きく異なっているわけではありません。