通知の処理
適用対象: Outlook 2013 | Outlook 2016
通知を使用すると、あるオブジェクトが変更を受けたことを別のオブジェクトに通知できます。 変更の種類はイベントと呼ばれます。 MAPI は、通知が生成される複数のイベントを定義します。
クライアントは通常、1 つ以上のオブジェクトを持つ 1 つ以上のイベントに登録します。 これらのオブジェクトは、アドバイス ソースと呼ばれます。 アドバイス ソースとして機能するオブジェクトには、MAPI の制御下にあるセッション オブジェクト、またはサービス プロバイダーによって作成されたオブジェクト (メッセージなど) が含まれます。 アドバイズ シンクと呼ばれる情報に基づくオブジェクトには、 IMAPIAdviseSink : IUnknown インターフェイスまたは IMAPIViewAdviseSink : IUnknown インターフェイスの実装が含まれており、クライアント アプリケーション内にあります。
Advise ソース オブジェクトは、通知を登録するためにクライアントによって呼び出される Advise メソッドと、登録を取り消すために呼び出される Unadvise メソッドを実装します。 アドバイスのパラメーターの 1 つは、IMAPIAdviseSink またはIMAPIViewAdviseSink** の実装へのポインターです。 このポインターは、変更が発生したときに IMAPIAdviseSink::OnNotify またはIMAPIViewAdviseSink 内のいずれかのメソッドを呼び出すことができるように、このポインターをキャッシュします。
通知を受信すると、ユーザーは最新の情報を表示できるため、すべてのクライアントが通知に登録して処理することをお勧めします。 ただし、省略可能です。
このセクションの内容
通知の登録: クライアントを初期化プロセスの一部として通知に登録する方法について説明します。
通知の取り消し: 通知へのサブスクリプションを取り消す方法について説明します。
メッセージ ストア通知の処理: メッセージ ストア通知に登録する方法について説明します。
アドレス帳通知の受け渡し: アドレス帳の通知を登録して処理する方法について説明します。
テーブル通知の処理: 階層テーブルからの通知を登録する方法について説明します。
アドバイズ シンク オブジェクトの実装: アドバイズ シンク オブジェクトを実装する方法について説明します。
通知のタイミング: サービス プロバイダーによるクライアント通知のタイミングについて説明します。
Thread-Safe 通知の確認: MAPI でスレッド セーフな通知を確実に行う方法について説明します。
通知の強制: MAPI で通知を強制する方法について説明します。