アドインでの API 使用についてアクセス許可を要求する
この記事では、アドインの機能のために必要となる JavaScript API アクセスのレベルを指定するために、コンテンツ アドインまたは作業ウィンドウ アドインのマニフェストで宣言できるさまざまなアクセス許可レベルについて説明します。
注:
メール (Outlook) アドインのアクセス許可レベルについては、「 Outlook のアクセス許可モデル」を参照してください。
アクセス許可モデル
5 レベルの JavaScript API アクセス許可モデルは、コンテンツ アドインと作業ウィンドウ アドインでのユーザーのプライバシーとセキュリティの基礎となります。図 1 に、アドイン マニフェストで宣言できる 5 レベルの API アクセス許可を示します。
図 1. コンテンツ アドインと作業ウィンドウ アドインの 5 レベル アクセス許可モデル
これらのアクセス許可は、アドイン ランタイム がコンテンツまたは作業ウィンドウ アドインがユーザーの挿入時に使用できるようにする API のサブセットを指定し、アドインをアクティブ化 (信頼) します。 コンテンツ アドインまたは作業ウィンドウ アドインに必要なアクセス許可レベルを宣言するには、アドインのマニフェストの Permissions 要素に、いずれかのアクセス許可テキスト値を指定します。 以下の例では、ドキュメントに書き込みができる (しかし読み取りはできない) メソッドだけを許可する、 WriteDocument アクセス許可を要求します。
<Permissions>WriteDocument</Permissions>
ベスト プラクティスとして、最小特権の原則に基づいてアクセス許可を要求します。 つまり、アドインが正しく機能するために必要な最小限の API サブセットにのみアクセスする許可を要求します。 たとえば、ユーザーのドキュメントのデータさえ読み込めばアドインが正しく機能する場合、ReadDocument 以外のアクセス許可を要求しません。
各レベルのアクセス許可で使用可能になる JavaScript API のサブセットを次の表に示します。
アクセス許可 | 使用可能な API のサブセット |
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Restricted | Settings オブジェクトのメソッドと Document.getActiveViewAsync メソッド。これは、コンテンツ アドインまたは作業ウィンドウ アドインで要求することができる、最小のアクセス許可レベルです。 |
ReadDocument | 制限付きアクセス許可によって許可される API に加えて、ドキュメントの読み取りとバインドの管理に必要な API メンバーへのアクセスを追加します。これには、次の使用が含まれます。
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ReadAllDocument | 制限付きアクセス許可と ReadDocument アクセス許可によって許可される API に加えて、ドキュメント データへの次の追加アクセスが許可されます。
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WriteDocument | 制限付きアクセス許可によって許可される API に加えて、次の API メンバーへのアクセスを追加します。
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ReadWriteDocument | 制限付き、ReadDocument、ReadAllDocument、および WriteDocument アクセス許可によって許可される API に加えて、コンテンツアドインと作業ウィンドウ アドインでサポートされている残りの API (イベントをサブスクライブするためのメソッドを含む) へのアクセスが含まれます。これらの追加の API メンバーにアクセスするには、ReadWriteDocument アクセス許可を宣言する必要があります。
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