数値と通貨のデータ型 (Format プロパティ)

適用先: Access 2013 | Access 2016

数値型および通貨型データの場合、Format/書式プロパティを定義済み数値書式またはカスタム数値書式に設定できます。

設定

次の表は、数値の場合の Format/書式プロパティの定義済み設定値を示しています。

Setting	説明
General Number/数値	(既定値) 入力したとおりに数値を表示します。
通貨	1,000 単位の区切り文字を付けます。負の値の表記、小数点の記号と通貨記号、小数点以下の桁数は、Windows の地域の設定に従います。
ユーロ	Windows の地域設定で指定されている通貨記号に関係なく、ユーロ記号 (記号) を使用します。
Fixed	少なくとも 1 桁を表示します。負の値の表記、小数点の記号と通貨記号、小数点以下の桁数は、Windows の地域の設定に従います。
標準	1,000 単位の区切り記号を付けます。負の値の表記、小数点の記号、小数点以下の桁数は、Windows の地域の設定に従います。
パーセント	数値を 100 倍して、パーセント記号 (%) を付けて表示します。負の値の表記、小数点の記号、小数点以下の桁数は、Windows の地域の設定に従います。
Scientific/指数	標準の指数表記を使用します。

カスタム数値書式では、セミコロン (;) で区切った 1 ～ 4 つのセクションが設定できます。各セクションには、異なる数値型の書式指定が含まれます。

たとえば、次のようなカスタム通貨型書式を使うことができます。

$#,##0.00[Green];($#,##0.00) [Red];"Zero";"Null"

この数値書式には、セミコロンで区切られた 4 つのセクションがあり、各セクションで異なる書式を使用しています。

複数のセクションを使用する場合でも、各セクションに書式を指定しない場合、書式が指定されていないものについては、表示されないか、または 1 番目のセクションの書式で表示されます。

カスタム数値書式を作成するには、次の書式指定文字を使用できます。

記号	説明
`.` (期間)	小数点の記号。小数点を表す記号は、Windows の地域の設定で指定します。
`,` (コンマ)	1,000 単位の区切り記号。
`0`	桁のプレースホルダ。半角数字または 0 を表示します。
`#`	桁のプレースホルダ。半角数字を表示するか、何も表示しません。
`$`	リテラル文字「$」を表示します。
`%`	パーセント。数値を 100 倍して、パーセント記号 (%) を付けて表示します。
`E-` または `e-`	数値を指数表記で表示し、指数が負の場合は負符号 (-) を追加し、指数が正の場合は何も追加しません。 0.00E-00 や 0.00E00 のように、他の書式指定文字と組み合わせて使用します。
`E+` または `e+`	数値を指数表記で表示し、指数が負の場合は負符号 (-) を、指数が正の場合は正符号 (+) を付加します。 0.00E+00 のように、他の書式指定文字と組み合わせて使用します。

DecimalPlaces プロパティを使用して、Format プロパティに指定された定義済みの形式の小数点以下桁数の既定の数をオーバーライドします。

定義済み通貨書式とユーロ通貨書式は、Windows の地域の設定に従います。ただし、この設定は独自の通貨書式を入力すると変更できます。

次の表は、定義済みの数値書式の使用例です。

カスタムの数値書式の例を次に示します。

Setting	説明
`0;(0);;"Null"`	正の数値は標準的な書式で表示します。負の数値はかっこで囲んで表示します。値が Null の場合は、"Null" と表示します。
`+0.0;-0.0;0.0`	正の数と負の数に対しては正符号 (+) または負符号 (-) を、値がゼロの場合は 0.0 を表示します。