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ObjectFrame.Action プロパティ (Access)

Visual Basic の Action プロパティを使用して、OLE オブジェクトに対して実行する操作を指定します。 値の取得および設定が可能です。整数型 (Integer) の値を使用します。

構文

アクション

ObjectFrame オブジェクトを表す変数。

注釈

Action プロパティの設定値は次のとおりです。

定数 説明
acOLECreateEmbed (0) 埋め込みオブジェクトを作成します。 この設定値を使うには、コントロールの " OLETypeAllowed /作成可能 OLE" プロパティを acOLEEmbedded または acOLEEither に設定しておく必要があります。 Class プロパティを、作成する OLE オブジェクトの型に設定します。 SourceDoc プロパティを使用して、既存のファイルをテンプレートとして使用します。
acOLECreateLink (1) ファイルの内容からリンク OLE オブジェクトを作成します。 この設定値を使うには、コントロールの "OLETypeAllowed/作成可能 OLE" プロパティおよび "SourceDoc/OLE元ファイル名" プロパティをまず設定しておく必要があります。

"OLETypeAllowed/作成可能 OLE" プロパティを、acOLELinked または acOLEEither に設定します。 "SourceDoc/OLE元ファイル名" プロパティで、OLE オブジェクトの作成に使われるファイルを指定します。

コントロールの SourceItem プロパティを設定することもできます (たとえば、作成するオブジェクトが Microsoft Excel ワークシートの場合は、行と列の範囲を指定します)。 この設定値を使って OLE オブジェクトを作成するときは、コントロールの "SourceDoc/OLE元ファイル名" プロパティで指定されたファイルのメタファイルのグラフィックス イメージが表示されます。 OLE オブジェクトを保存すると、コントロールにはデータのイメージは含まれていても、ソース データは含まれていないので、このオブジェクトを供給したアプリケーションの名前およびリンク ファイルなどのリンク情報のみが保存されます。
acOLECopy (4) オブジェクトをクリップボードにコピーします。 OLE オブジェクトをクリップボードにコピーすると、オブジェクトに関連付けられているすべてのデータとリンク情報もクリップボードに格納されます。 クリップボードには、リンク オブジェクトと埋め込みオブジェクトのいずれもコピーできます。
acOLEPaste (5) クリップボードのデータをコントロールに貼り付けます。 貼り付け操作が正しく実行されると、コントロールの " OLEType /OLEタイプ" プロパティが acOLELinked または acOLEEmbedded に設定されます。 貼り付け操作が失敗した場合は、" OLEType /OLEタイプ" プロパティが acOLENone に設定されます。
acOLEUpdate (6) オブジェクトの作成元アプリケーションからカレント データが取得され、そのデータをメタファイル グラフィックスとしてコントロールに表示します。
acOLEActivate (7) 編集などの操作用に OLE オブジェクトを開きます。 この設定値を使うには、その前にコントロールの " Verb /動作" プロパティを設定しておく必要があります。 " Verb /動作" プロパティには、OLE オブジェクトがアクティブになったときに実行する操作を指定します。
acOLEClose (9) Closes an OLE object and ends the connection with the application that supplied the object. この設定値は埋め込みオブジェクトにだけ適用されます。 この設定値を使った結果は、オブジェクトのコントロール メニューで [閉じる] をクリックした結果と同じです。
acOLEDelete (10) 指定した OLE オブジェクトを削除し、割り当てられているメモリを解放します。 この設定値を使うと、OLE オブジェクトを明示的に削除できます。 フォームを閉じたり、オブジェクトが新しいオブジェクトに更新されたりすると、オブジェクトは自動的に削除されます。 Action プロパティを使って、基になるテーブルまたはクエリから連結 OLE オブジェクトを削除することはできません。
acOLEInsertObjDlg (14) [ オブジェクトの挿入 ] ダイアログ ボックスを表示します。 フォーム ビューまたはデータシート ビューでこのダイアログ ボックスを表示すると、新しいオブジェクトの作成、または既存のオブジェクトのリンクまたは埋め込みを行うことができます。 このダイアログ ボックスを使用して、コントロールの OLETypeAllowed プロパティを使用して、ユーザーが作成できるオブジェクトの種類 (定数 acOLELinkedacOLEEmbedded、または acOLEEither) を決定します。
acOLEPasteSpecialDlg (15) [ 形式を選択して貼り付け ] ダイアログ ボックスを表示します。 フォーム ビューまたはデータシート ビューでこのダイアログ ボックスを表示すると、クリップボードからオブジェクトを貼り付けることができます。 ダイアログ ボックスには、リンク オブジェクトまたは埋め込みオブジェクトを貼り付けるときに使用する複数のオプションが表示されます。 コントロールの OLETypeAllowed プロパティを使用して、このダイアログ ボックスを使用して貼り付けることができるオブジェクトの種類 (定数 acOLELinkedacOLEEmbedded、または acOLE なし) を決定します。
acOLEFetchVerbs (17) OLE オブジェクトでサポートされている動詞の一覧を更新します。 動作の一覧を表示するには、 ObjectVerbs プロパティおよび ObjectVerbsCount プロパティを使います。

Action プロパティは、デザイン ビューでは使用できませんが、他のビューでは値の取得および設定が可能です。

コントロールの " Enabled /使用可能" プロパティが [No/いいえ] に設定されているか、" Locked /編集ロック" プロパティが [Yes/はい] に設定されている場合は、 Action プロパティの設定値の中に、使用不能なものがあります。 次の表に、このような条件で使用可能な設定値および使用不能な設定値を示します。

Setting "Enabled/使用可能" = [No/いいえ] "Locked/編集ロック" = [Yes/はい]
acOLECreateEmbed (0) 不可 不可
acOLECreateLink (1) 不可 不可
acOLECopy (4)
acOLEPaste (5) 不可 不可
acOLEUpdate (6) 不可 不可
acOLEActivate (7)
acOLEClose (9) 不可
acOLEDelete (10) 不可 不可
acOLEInsertObjDlg (14) 不可 不可
acOLEPasteSpecialDlg (15) 不可 不可
acOLEFetchVerbs (17) 不可

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