Report.DblClick イベント (Access)
DblClick イベントは、ユーザーがマウスの左ボタンを 2 回押して離したときに、システムのダブルクリック時間制限内のレポート上で発生します。
構文
式。DblClick (Cancel)
式Report オブジェクトを表す変数。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
Cancel | 必須 | 整数型 (Integer) | DblClick イベントが発生したかどうかは、設定によって決まります。 引数 Cancel を True (1) に設定すると、DblClick イベントが取り消されます。 |
注釈
このイベントは、オプション グループに格納されているチェック ボックス、オプション ボタン、およびトグル ボタンには適用されません。 オプション グループに対してのみ適用されます。
このイベントは、他のコントロールに付けられているラベル (たとえばテキスト ボックスのラベル) には適用されません。 このイベントは、"独立した" ラベルにのみ適用されます。 他のコントロールに付けられたラベルをダブルクリックすると、そのラベルに関連付けられたコントロールをダブルクリックした場合と同じ効果が得られます。 つまり、そのコントロールの通常のイベントが発生し、付けられたラベルについてイベントが発生することはありません。
Updated イベントが発生したときに、マクロまたはイベント プロシージャを実行するには、 OnDblClick プロパティをマクロ名または "[Event Procedure]/[イベント プロシージャ]" に設定します。
コントロールの場合、ダブルクリックの結果は、ダブルクリックしたコントロールによって異なります。 たとえば、テキスト ボックスで単語をダブルクリックすると単語全体が選択されます。 また、OLE オブジェクトを含むコントロールをダブルクリックすると、そのオブジェクトの作成元のアプリケーションが起動し、オブジェクトを編集できるようになります。
システムで設定されているダブルクリックの間隔以内に DblClick イベントが発生しなかった場合、フォーム、フォーム セクション、またはコントロールでは、1 回の DblClick イベントではなく 2 回の Click イベントとして認識されます。 ダブルクリックの制限時間は、Windows コントロール パネルの [マウス] オプションの [ボタン] タブの [ダブルクリック速度] の設定によって異なります。
DblClick イベントが発生したときに実行されるマクロやイベント プロシージャを使うと、コントロールがダブルクリックされたときにウィンドウやドキュメントを開くことができます。
コントロールをダブルクリックすると、 Click イベントと DblClick イベントの両方が発生します。 ダブルクリックしたときにコントロールにフォーカスがない場合は、 Click イベントと DblClick イベントの前に、コントロールに対する Enter イベントと GotFocus イベントが発生します。
マウス イベントを受け取るオブジェクトに対しては、次の順序でイベントが発生します。
MouseDown → MouseUp → Click → DblClick
コマンド ボタンをダブルクリックすると、次の順序でイベントが発生します。
MouseDown → MouseUp → Click → DblClick → MouseUp → Click
2 回目のクリックは無効になる場合があります (たとえば、最初の Click イベントに応じて Click のマクロまたはイベント プロシージャが作業ウィンドウ固定 (モーダル) ダイアログ ボックスを開く場合)。 2 回目の Click のマクロまたはイベント プロシージャが実行されないようにするには、 DblClick マクロに " CancelEvent /イベントのキャンセル" アクションを記述するか、 DblClick イベント プロシージャで引数 Cancel を使用します。 一般的に、コマンド ボタンをダブルクリックすることは推奨されません。
コマンド ボタン以外のコントロールをダブルクリックした場合は、2 回目の Click イベントは発生しません。
サポートとフィードバック
Office VBA またはこの説明書に関するご質問やフィードバックがありますか? サポートの受け方およびフィードバックをお寄せいただく方法のガイダンスについては、Office VBA のサポートおよびフィードバックを参照してください。