Range.Range プロパティ (Excel)
セルまたはセル範囲を表す Range オブジェクトを返します。
構文
式。範囲 (セル 1、 セル 2)
expression は Range オブジェクトを表す変数です。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
Cell1 | 必須 | バリアント型 (Variant) | 範囲の名前を指定します。 A1 形式の参照をコード記述時の言語で指定します。 範囲名には、範囲を表す演算子 (:)、共通部分を表す演算子 (スペース)、または複数の範囲を表す演算子 (,) を含めることができます。 また、ドル記号 ($) は含めることはできますが、無視されます。 範囲の任意の部分でローカル定義名を使用します。 名前を使用する場合、その名前はコード記述時の言語で表されたものと見なされます。 |
Cell2 | 省略可能 | バリアント型 (Variant) | セル範囲の左上隅と右下隅のセルを指定します。 各引数には、単一のセル、列全体、または行全体を含む Range オブジェクト、あるいはコード記述時の言語で単一のセルの名前を示す文字列を指定できます。 |
注釈
オブジェクト修飾子なしで使用する場合、このプロパティは ActiveSheet.Range のショートカットです (アクティブなシートから範囲を返します。作業中のシートがワークシートでない場合、プロパティは失敗します)。
Range オブジェクトに対して使用すると、このプロパティは Range オブジェクト基準にした相対的な範囲を返します。 たとえば、セル C3 が選択されている場合に、Selection.Range("B1")
を呼び出すと、Selection プロパティで取得される Range オブジェクトに相対的な範囲が返されるため、セル D3 が取得されます。 一方、ActiveSheet.Range("B1")
というコードでは、常にセル B1 が取得されます。
例
次の使用例は、作業中のブックの Sheet1 の範囲 B2:C4 の左上のセルの値 (セル B2 の値) を 3.14159 に設定します。
With Worksheets("Sheet1").Range("B2:C4")
.Range("A1").Value = 3.14159
End With
次の使用例は、作業中のブックのシート 1 の範囲 B2:Z22 の左上隅にある 4 つのセルをループします。 セルの値が 0.001 未満の場合は、値をゼロ (0) に置き換えます。
Public Sub TruncateSmallValues()
Dim exampleRange As Excel.Range
Set exampleRange = Worksheets("Sheet1").Range("B2:Z22")
Dim cell As Excel.Range
For Each cell in exampleRange.Range("A1:B2")
If cell.Value < .001 Then
cell.Value = 0
End If
Next cell
End Sub
次の使用例は、作業中のブックのシート 1 のセル B2:D6 のフォント スタイルを斜体に設定します。 Range プロパティの構文 2 を使用します。
With Worksheets("Sheet1").Range("B2:Z22")
.Range(.Cells(1, 1), .Cells(5, 3)).Font.Italic = True
End With
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