FileDialog.InitialFileName プロパティ (Office)
ファイル ダイアログ ボックスに最初に表示されるパスまたはファイル名を表す String を設定するか返します。 値の取得と設定が可能です。
構文
expression.InitialFileName
expressionFileDialog オブジェクトを表す変数を指定します。
注釈
ファイル名を *
指定するときは および ?
ワイルドカード文字を使用しますが、パスを指定する場合は使用しません。 *
記号は任意の数の連続する文字を表し、?
は単一の文字を表します。 たとえば、.InitialFileName = "c:\c*s.txt" は "charts.txt"と"checkregister.txt." の両方を返します。
ファイル名のないパスのみを指定した場合、ファイル フィルターによって設定されたすべてのファイルがダイアログ ボックスに表示されます。
初期フォルダーに存在するファイルを指定した場合、そのファイルのみがダイアログ ボックスに表示されます。
初期フォルダーに存在しないファイル名を指定した場合、ダイアログ ボックスにはいずれのファイルも表示されません。 InitialFileNameプロパティで指定するファイルの種類は、ファイル フィルターの設定をオーバーライドします。
無効なパスを指定した場合、最後に使用したパスが使用されます。 無効なパスを使用すると、ユーザーに警告メッセージが表示されます。
このプロパティを 256 文字より長い文字列に設定すると、実行時エラーが発生します。
例
次の使用例は、FileDialog オブジェクトを使用して [ファイル ピッカー] ダイアログ ボックスを表示し、選択された各ファイルをメッセージ ボックスに表示します。
Sub Main()
'Declare a variable as a FileDialog object
Dim fd As FileDialog
'Create a FileDialog object as a File Picker dialog box.
Set fd = Application.FileDialog(msoFileDialogFilePicker)
'Declare a variable to contain the path
'of each selected item. Even though the path is aString,
'the variable must be a Variant because For Each...Next
'routines only work with Variants and Objects.
Dim vrtSelectedItem As Variant
'Use a With...End With block to reference the FileDialog object.
With fd
'Set the initial path to the C:\ drive.
.InitialFileName = "C:\"
'Use the Show method to display the File Picker dialog box and return the user's action.
'If the user presses the button...
If .Show = -1 Then
'Step through each string in the FileDialogSelectedItems collection.
For Each vrtSelectedItem In .SelectedItems
'vrtSelectedItem is aString that contains the path of each selected item.
'Use any file I/O functions that you want to work with this path.
'This example displays the path in a message box.
MsgBox "Selected item's path: " & vrtSelectedItem
Next vrtSelectedItem
'If the user presses Cancel...
Else
End If
End With
'Set the object variable to Nothing.
Set fd = Nothing
End Sub
関連項目
サポートとフィードバック
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