DataRecordsets.AddFromConnectionFile メソッド (Visio)
Office Data Connection (ODC) ファイルに含まれる接続情報とクエリ情報を使用して、OLEDB または ODBC データ ソースに接続してデータを取得することで、DataRecordset オブジェクトを DataRecordsets コレクションに追加します。
注:
この Visio オブジェクトまたはメンバーは Visio Professional 2013 のライセンス ユーザーのみが使用できます。
構文
式。AddFromConnectionFile (FileName, AddOptions, Name)
式DataRecordsets オブジェクトを返す式。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
FileName | 必須 | String | 使用する ODC 接続ファイルの名前です。 |
AddOptions | 必須 | Long | 追加するデータ レコードセットのプロパティを決定するオプションです。 VisDataRecordsetAddOptions からの 1 つ以上の列挙値の組み合わせ。 詳細については、「備考」を参照してください。 |
名前 | 省略可能 | String | 追加する DataRecordset オブジェクトの表示名を割り当てます。 |
戻り値
DataRecordset
注釈
FileName パラメーターには、OLEDB または ODBC データ ソースに接続する方法を指定する接続文字列、および必要なデータを抽出する方法を指定するクエリ文字列を含む、ODC ファイルの名前と完全パスを渡します。
ODC ファイルは、HTML と XML を使用して接続情報およびクエリ情報を保存します。 このファイルの内容は、任意のテキスト エディターを使用して表示および編集できます。 ODC ファイルの拡張子は .odc です。 Microsoft Access または Microsoft Excel のデータ接続ウィザードを使用して、接続して目的のデータを取得する ODC ファイルを作成します。
AddOptions パラメーターは、Visio タイプ ライブラリで宣言される VisDataRecordsetAddOptions 列挙から取得される以下の値の 1 つ以上の組み合わせになります。 既定値はゼロ (0) で、どのオプションも設定されません。
定数 | 値 | 説明 |
---|---|---|
visDataRecordsetNoExternalDataUI | 1 | 新しいデータ レコードセットのデータは [外部データ] ウィンドウに表示されません。 |
visDataRecordsetNoRefreshUI | 2 | データ レコードセットは更新操作に含まれず、[最新のデータに更新] ダイアログ ボックスに表示されません。 |
visDataRecordsetNoAdvConfig | 4 | データ レコードセットは [データ更新の構成] ダイアログ ボックスに表示されません。 |
visDataRecordsetDelayQuery | 8 | データ レコードセットは追加されますが、次回 Refresh メソッドを呼び出すまで CommandString クエリは実行されません。 |
visDataRecordsetDontCopyLinks | 16 | データ レコードセットを追加しますが、図形データ リンクは切り取られたりコピーされたりしません。 |
一度割り当てた値は、DataRecordset オブジェクトが存在する間は変更することができません。
引数 Name は、データ レコードセットに表示名を割り当てるための文字列です (省略可能)。 [外部データ] ウィンドウを Visio UI に表示するように指定している場合、この引数によって渡される名前が追加したデータ レコードセットに対応する [外部データ] ウィンドウのタブに表示されます。
AddFromConnectionFile メソッドが成功すると、次のアクションが実行されます。
DataRecordset オブジェクトを作成し、Name パラメーターに指定されている名前を割り当てます。 名前を指定しない場合、Visio はデータ レコードセットに、データのソースであるデータベース テーブルの名前を割り当てます。
新規または既存の DataConnection オブジェクトに DataRecordset オブジェクトを関連付けます。
ODC ファイル内のコマンド文字列で指定されたクエリ文字列を実行し、結果のデータを取得します。
データ ソースの列のデータ型を対応する Visio データ型にマップします。同時に、対応する Visio データ型を持たないために Visio の図形にリンクできないデータ ソースの列を削除するため、結果をフィルター処理します。
データ レコードセットの各行に行 ID を割り当てます。 行 ID の詳細については、 DataRecordset.GetDataRowIDs プロパティのトピックを参照してください。
注:
ネットワーク接続エラー、ネットワーク タイムアウト、またはデータベース アクセス許可エラーが発生すると、AddFromConnectionFile メソッドは失敗し、例外を返します。
例
次の Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) マクロは、AddFromConnectionString メソッドを使用して Visio 図面を接続し、Microsoft Access で提供される Northwind データベースの Products テーブル内のデータに接続する方法を示しています。 このサンプル コードを実行する前に、データ接続ウィザードを使用して ODC ファイルを作成し、 strFile 変数の値を、作成した ODC ファイルの完全なパスとファイル名に置き換えます。 必要に応じて、 strName 変数に別の値を指定します。
Public Sub AddFromConnectionFile_Example()
Dim strFile As String
Dim strName As String
Dim vsoDataRecordset As Visio.DataRecordset
strFile = "C:\Users\username \Documents\My Data Sources\Northwind.mdb Products.odc"
strName = "Data from ODC"
Set vsoDataRecordset = ThisDocument.DataRecordsets.AddFromConnectionFile(strFile, 0, strName)
End Sub
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