Table クラスと View クラスのプロパティ値表示に影響を与える要因

Table および View のプロパティの型と形式に影響を与える要因がいくつかあります。 文字列プロパティはストア プロバイダーの影響を受け、バイナリ、日付、および複数値のプロパティは、プロパティが Table、OrderFields コレクション、または ViewFields コレクションに最初に追加されたとき、または CalendarView または TimelineViewStartField または EndField として指定されたときに参照される方法によって影響を受けます。

文字列プロパティに対するストア プロバイダーの影響

文字列プロパティの値の長さは、ストア プロバイダーによって異なります。 Exchange ストアおよび OST/PST ストアでは、文字列値の長さが 255 文字を超えることはできません。 つまり、255 文字より長い文字列値は、先頭から 255 文字までで切り捨てられます。

たとえば、 Columns.Add を 使用して PR_INTERNET_TRANSPORT_HEADERS プロパティ (として名前空間 https://schemas.microsoft.com/mapi/proptag/0x007d001eで参照) を Table に追加すると、 Table はプロパティの完全なコンテンツの最初の 255 文字のみを格納します。 プロパティの完全な内容を決定する必要がある場合は、 NameSpace.GetItemFromID で対応する項目のエントリ ID を使用して、完全な項目を取得する必要があります。 アイテムを取得したら、 PropertyAccessor を使用して、完全なプロパティ値を取得できます。

日付のプロパティ、バイナリ プロパティ、および複数値を持つプロパティに対するプロパティ参照の影響

バイナリ プロパティ、日付のプロパティ、または複数値を持つプロパティの種類と形式は、そのプロパティが最初に Table に追加されるとき、またはそのプロパティが View のフィールドとして追加されるときの参照方法に影響されます。 つまり、明示的に組み込まれている名前 (あれば) で参照されたか、または、明示的に組み込まれた名前があるにもかかわらず名前空間で参照されたかによって変わります。 次の表は、それぞれのプロパティの種類について、種類と形式の点から見たプロパティ値表現の違いを要約したものです。

プロパティの種類 格納されている型/形式 格納されている型/形式
(明示的な組み込み名を参照してプロパティが追加された場合) (名前空間を参照してプロパティを追加した場合)
Binary String バイト配列
日付 現地時刻 世界協定時刻 (UTC)
複数値 コンマ区切りの値を含む文字列 キーワードごとに 1 つの要素を含む 1 次元配列

メモ 名前空間によるプロパティの参照の詳細については、「名前空間 によるプロパティの参照」を参照してください。

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