Document オブジェクトでイベントを使用する

Document オブジェクトでは、文書の状態に合わせて応答できるようにいくつかのイベントがサポートされています。 "ThisDocument" という名前のクラス モジュールで、これらのイベントに応答するプロシージャを記述します。イベント プロシージャを作成するには、次の手順を使用します。

  1. Under your Normal project or document project in the Project Explorer window, double-click ThisDocument. (In Folder view, ThisDocument is located in the Microsoft Word Objects folder.)

  2. Select Document from the Object drop-down list box.An empty subroutine for the New event is added to the class module.

  3. Select an event from the Procedure drop-down list box. An empty subroutine for the selected event is added to the class module.

  4. イベントが発生したときに実行される Visual Basic コードを記述します。

次の使用例は、標準テンプレートを使用して新しい文書を作成するときに実行される、Normal プロジェクトの New イベント プロシージャです。

Private Sub Document_New() 
 MsgBox "New document was created" 
End Sub

次の使用例は、文書を閉じたときにのみ実行される文書プロジェクトの Close イベント プロシージャです。

Private Sub Document_Close() 
 MsgBox "Closing the document" 
End Sub

自動マクロとは異なり、標準テンプレートのイベント プロシージャにはグローバル スコープはありません。 たとえば、標準テンプレートのイベント プロシージャは、添付されたテンプレートが標準テンプレートの場合にのみ発生します。 文書および添付されているテンプレートに自動実行マクロを設定した場合、その文書に保存されている自動実行マクロだけが実行されます。 文書および添付されているテンプレートに Document イベントのイベント プロシージャを設定した場合、両方のイベント プロシージャが実行されます。

注釈

Application オブジェクトのイベント プロシージャの作成については、「 Application Object でのイベントの使用」を参照してください。

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