データ ポイント注釈は、PowerPoint プレゼンテーションに (ページ ビューの一部としてではなく) 単一のビジュアル ビューとして追加 した、サポートされているグラフ ビジュアル のデータ ポイントにテキスト吹き出しをアタッチできる、PowerPoint Power BI アドイン機能です。 これらの注釈を使用すると、ストーリーテリングで強調したい特定のポイントに注意を向け、コメントすることができます。
注釈では、データ ポイントのメジャー値とカテゴリ値を参照できます。 これらの参照は実際のデータ ポイントを指し、実際のデータが変更されたときに注釈に表示されるデータが自動的に更新されるようにします。
注釈が表示されるタイミングと場所
ビジュアルに追加した注釈は、ビジュアルを埋め込んだ特定のアドイン インスタンスのコンテキストに保存され、そこでのみ使用できます。 これは、以下のようなことを意味します。
自分や他のユーザーがこのアドイン インスタンスにビジュアルを含むスライドを表示するたびに、注釈も読み込まれます。
Power BI サービスまたはその他の場所 (他のアドイン インスタンスを含む) で同じビジュアルを表示しても、注釈は表示されません。
注釈がアドイン インスタンスと共に保存され、ビジュアルが埋め込まれているという事実は、他のアドイン インスタンスに表示されるときに、同じビジュアルに対して異なる注釈セットを使用できることを意味します。 これにより、注釈を表示されるコンテキストに合わせて調整できます。
注釈は、アタッチされているデータ ポイントが表示されるたびに表示されます。 フィルター処理の結果としてデータ ポイントが消えた場合、注釈も表示されなくなります。 同様に、データが更新され、データ ポイントがビジュアルに表示されなくなった場合、データ ポイントが持っていた注釈も表示されません。
注釈は、スナップショットの作成時に表示される場合、スナップショットに含まれます。
注釈を作成する
注釈を作成するには、まず 1 つのビジュアル ビューをスライドのアドインに埋め込むか、プレゼンテーションに既に埋め込まれている 1 つのビジュアル ビューを選択する必要があります。 注釈は、埋め込みページ ビューの一部であるビジュアルでは使用できません。
必要な単一のビジュアル ビューがある場合:
編集モードで、ビジュアル上のデータ ポイントを選択し、コンテキスト メニューを開き、[ 注釈] を選択します。
テキスト ボックスにテキストを入力します。 データ ポイントのメジャーまたはカテゴリ値への参照を挿入するには、「/」と入力し、表示されるメニューから目的のオプションを選択します。 書式設定ツール バーを使用して、必要に応じてテキストを書式設定します。
テキスト ボックスの外側を選択して注釈を完成します。 注釈が完了したら、ボックスを選択してドラッグして位置を変更できます。
注
注釈のテキストのみを書式設定できます。 ボックスのサイズや色などのその他のプロパティは、アドインとレポートのテーマによって決定され、ユーザーの制御下にありません。
注釈の表示を管理する
必要に応じて、ビジュアル内の注釈を表示または非表示にすることができます。 編集モードかプレゼンテーション モードかは関係ありません。どちらのモードからでも注釈の表示を管理できます。
ビジュアルの注釈の表示と非表示を切り替えるには、[ データ オプション ] メニューを開き、[ 注釈] を選択します。 非表示の注釈がある場合、[データ] オプション アイコンに緑色の点が表示され、非表示の注釈が存在し、必要に応じて表示できることを通知します。
キーボード ショートカットを使用して、注釈の表示と非表示を切り替えることもできます。 ショートカットは、メニューを開いたりフッターを展開したりしてプレゼンテーションを中断することなく注釈を非表示または表示できるため、プレゼンテーション モードで特に便利です。
サポートされているグラフビジュアル
- ウォーターフォール、ファンネル、散布図を除くすべてのネイティブ Power BI デカルトチャート。
- ドーナツ グラフと円グラフ。
キーボード ショートカット
キーボード ショートカット | アクション |
---|---|
Ctrl + Alt + I | 注釈の表示/非表示を切り替える。 |
Ctrl + Shift + : | フォーカスを注釈ツール バーに移動します。 |
Alt + Shift + I | フォーカスを注釈グループ パネルに移動します。 |
考慮事項と制限事項
- 注釈は、カスタム ビジュアルではサポートされていません。
- 注釈は、円グラフとドーナツ グラフ、および Power BI のすべてのネイティブ デカルト グラフ (ウォーターフォール グラフ、じょうごグラフ、散布図を除く) でサポートされています。
- 注釈は、ページ ビューではなく、1 つのビジュアル ビューを埋め込む場合にのみ使用できます。
- ユーザーは注釈ボックスのサイズとスタイルを制御できません。 これらのプロパティは、レポート テーマによって自動的に決定されます。 ユーザーはテキストの書式設定のみを制御できます。
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