OData v4 データ プロバイダーの構成、要件、ベスト プラクティス

このトピックでは、OData v4 プロバイダーの構成方法、および OData v4 データ プロバイダーを使用して OData v4 Webサービスに接続するための要件と推奨されるベスト プラクティスについて説明します。

OData v4 データ プロバイダー ベスト プラクティス

  • Microsoft Dataverse では、すべてのテーブルが ID 属性を持つことが必要になります。この ID は一意の識別子として知られ、値は GUID にする必要があります。 ID 列は、Edm.Guid データ型の外部列にのみマップできます。 Dataverse では、Edm.Int32 データ型を一意の識別子データ型列にマップすることはできません。
  • NULL 値が許容されるプロパティを使用する OData テーブルは、仮想テーブルにマップされた列に一致するよう設定する必要があります。 たとえば、Nullable=False の OData テーブル プロパティは、Dataverse の フィールド要件 属性のマップされた列を必須項目に設定する必要があります。
  • グリッドにデータをロードするなど複数のクエリを取得する場合、クエリ パラメーターの選択とフィルターを使用して、外部データ ソースから返されるデータセットのサイズを制御します。
  • システム管理者は、既に有効にされていない場合はプラグイン トレースを有効にしてください。 有効にすると、OData エンドポイントからのすべてのエラーがプラグイン トレース ログでキャプチャされます。 詳細情報: 管理者ガイド: [システムの設定] ダイアログ ボックス - [カスタマイズ] タブ
  • OData v4 データ プロバイダーを使用して別の環境に接続することはできません。

データの種類のマッピング

次の表は、Dataverse データ型での OData テーブル データ モデル (EDM) データ型マッピングの一覧を示しています。

OData データ型 Dataverse データの種類
Edm.Boolean 2 つのオプション
Edm.DateTime 日付と時間
Edm.DateTimeOffset 日付と時間
Edm.Decimal 少数または通貨
Edm.Double 浮動小数点数
Edm.Guid 一意識別子
Edm.Int32 整数
Edm.Int64 整数
Edm.String 単一行のテキストまたは複数行のテキスト

仮想テーブルのマップをサポートしない OData EDM データ型

  • Edm.Binary
  • Edm.Time
  • Edm.Float
  • Edm.Single
  • Edm.Int16
  • Edm.Byte
  • Edm.SByte

OData v4 データ プロバイダーを使用してデータ ソースを追加する

この手順では、仮想テーブル データ ソースとして使用する標準の OData データ プロバイダーを使用する方法を示します。

  1. 設定 > 管理 > 仮想エンティティ データ ソースの順に移動します。

  2. [操作] ツール バーで、新規をクリックします。

  3. データ プロバイダーの選択 ダイアログ ボックスで、次のデータ ソースから選択してから、OK をクリックします。

    • OData v4 データ プロバイダー。 Dataverse には、OData v4 オープン標準をサポートするデータ ソースへの接続に使用できる、Odata v4 データ プロバイダーが含まれています。
    • カスタム データ プロバイダー。 データ プロバイダー プラグインをインポートした場合は、データ プロバイダーはここに表示されます。 詳細: 開発者ドキュメント: 仮想テーブルに関する入門情報
  4. 新規データ ソース プロパティ ページで、以下の列に入力してから、行を保存します。

    • 名前. データ ソースを説明する名前を入力します。
    • URI。 OData データ プロバイダーを使用する場合、OData Web サービスの URI を入力します。 たとえば、OData プロバイダーを使用して Azure でホストされている Web サービスに接続する場合、URI は https://contosodataservice.azurewebsites.net/odata/ のようになります。
    • タイムアウト (秒)。 データ リクエストがタイムアウトする前に Web サービスからの応答を待機する時間を秒数で入力します。たとえば、タイムアウトが発生する前に最大 30 秒待つには、30 を入力します。
    • 改ページ モード。 クエリの結果のページングを制御するために、クライアント側またはサーバー側のページングを使用するかどうかを選択します。 既定値は、クライアント側のページングです。 サーバー側のページングでは、クエリ文字列に追加される $skiptoken パラメーターを使用して結果のページングを制御します。 詳細情報: スキップ トークン システム クエリ オプション ($skiptoken)
      • インライン カウントを返す。 結果セットの総行数を返します。 この設定は、グリッドにデータを返す際に次のページの機能を有効にするために使用します。 OData エンドポイントが OData $inlinecount パラメータに対応していない場合は、値に false を使用します。 既定値は false です。
    • 要求パラメーター。 必要に応じて、外部 Web サービスへの認証パラメーターなど、OData Web サービスへの接続に使用されるユーザー定義の見出しやクエリ文字列パラメーターを追加できます。 クエリ文字列をクリックすると、ヘッダーとクエリ文字列パラメーターおよび値との間で切り替わります。 最大 10 個のヘッダーまたはクエリ文字列を追加できます。

      仮想テーブル データ ソース行。

関連項目

外部データ ソースからのデータを含む仮想テーブルの作成および編集

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