レコードの選択と操作
通常、SQL の SELECT ステートメントを使用してデータ ソースのレコードを選択すると、テーブルまたはクエリの一連のレコードが結果セットとして取得されます。 データベース クラスでは、レコードセット オブジェクトを使用し、結果セットの選択やアクセスを行います。 レコードセットは、アプリケーション固有のクラスのオブジェクトとして、CRecordset から派生します。 レコードセット クラスを定義する場合は、アクセス先のデータ ソース、参照するテーブル、およびその列を指定します。 MFC アプリケーション ウィザードまたは [クラスの追加] (「MFC ODBC コンシューマーの追加」を参照) を使うと、特定のデータ ソースへの接続を持つクラスを作成できます。 各ウィザードは、テーブル名を返す CRecordset クラスのメンバー関数 GetDefaultSQL を作成します。 ウィザードを使用してレコードセット クラスを作成する方法の詳細については、「[データベース サポート] (MFC アプリケーション ウィザード)」および「MFC ODBC コンシューマーの追加」を参照してください。
実行時に CRecordset オブジェクトを使うと、次のことができます。
現在のレコードのデータ フィールドを参照する。
レコードセットのフィルター処理やソートを行う。
既定の SQL SELECT ステートメントをカスタマイズする。
選択したレコードの間をスクロールする。
レコードの追加、変更、削除を行う (データ ソースとレコードセットの両方が変更可能な場合)。
レコードセットがクエリを再実行できるかどうかをテストし、レコードセットの内容を更新する。
レコードセット オブジェクトを使い終わったら、閉じて破棄します。 レコードセットの詳細については、「レコードセット (ODBC)」を参照してください。