Visual Studio の XML ツール
XML (Extensible Markup Language) は、データの記述形式を定めたマークアップ言語です。 これにより、コンテンツの宣言がより正確になり、複数のプラットフォームをまたいだ検索結果がよりわかりやすくなります。 さらに、XML では、データと表示形式とを切り離すことができます。 たとえば、HTML では、ブラウザーでの太字や斜体によるデータの表示をタグで指定します。XML では、市の名前、気温、気圧などのデータを記述する目的でのみタグを使用します。 XML では、拡張スタイルシート言語 (XSL) やカスケード スタイル シート (CSS) などのスタイル シートを使用して、ブラウザーにデータを表示します。 XML では、データが表示形式と処理から切り離されます。 このため、適用するスタイル シートやアプリケーションを変えることによって、データの表示や処理を思いどおりに行うことができます。
XML は SGML のサブセットで、Web を通じて送信するために最適化されています。 これは W3C (World Wide Web Consortium) が定義したものです。 この標準化によって、アプリケーションや販売元から独立している統一形式の構造化データを作成できます。
XML は、Visual Studio および .NET Framework の多くの機能の中核となっています。 次のトピック一覧に、Visual Studio および .NET Framework で提供される XML 関連のツールと機能を示します。
詳細については、XML 開発者向けの最新ドキュメント、技術情報、ダウンロード、ニュースグループ、およびその他のリソースが提供されているXML のデベロッパー センターを参照してください。
このセクションの内容
XML データの使用
Visual Studio でデータを処理する際の XML の役割について説明します。XSLT のデバッグ
Visual Studio デバッガーを使用した XSLT のデバッグに関するトピックへのリンクを示します。
関連項目
Microsoft.VisualStudio.XmlEditor
XML エディターのパース ツリーを XML ドキュメントの System.Xml.Linq を介して公開します。XML 標準のリファレンス
XML、DTD (Document Type Definition)、XSD (XML Schema Definition) 言語、XSLT などの XML テクノロジについて説明します。System.Xml
System.Xml 名前空間を構成するクラスと他の要素について説明し、項目ごとに詳細説明へのリンクを示します。System.Xml.Serialization
System.Xml.Serialization 名前空間を構成するクラスと他の要素について説明し、項目ごとに詳細説明へのリンクを示します。
関連項目
XML ドキュメント オブジェクト モデル (DOM)
XmlDocument とその関連クラスが W3C の Document Object Model (Core) Level 1 および Level 2 の名前空間サポート仕様にどのように準拠しているかを説明します。XmlReader による XML の読み取り
XML ストリームの XML データに対して、XmlReader でキャッシュを利用せずに順方向限定の読み取り専用アクセスを行う方法について説明します。XmlWriter による XML の書き方
XmlWriter を使用して、キャッシュを利用せずに順方向限定で XML ストリームを生成する方法について説明し、W3C 標準準拠の XML ドキュメントの作成に役立つ情報を示します。XSLT 変換
XslCompiledTransform クラスが XSLT 1.0 勧告を実装する方法について説明します。XPath データ モデルを使用した XML データの処理
XPathNavigator クラスが XPathDocument オブジェクトや XmlDocument オブジェクトに格納された XML データを処理する方法について説明します。 XPathNavigator クラスは XQuery 1.0 および XPath 2.0 のデータ モデルに基づいており、XML データの操作と編集に使用できます。XML スキーマ オブジェクト モデル (SOM)
スキーマの読み込みと編集を行う XmlSchema クラスを例に取り上げ、XML スキーマの作成と操作に使用するクラスについて説明します。