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GetProcAddress

プロセスに DLL を明示的にリンクする場合は、GetProcAddress を呼び出して、DLL 内のエクスポート関数のアドレスを取得します。 返された関数ポインターを使って、DLL 関数を呼び出します。 GetProcAddress のパラメーターには、LoadLibraryAfxLoadLibraryGetModuleHandle のいずかによって返された DLL モジュール ハンドルと、呼び出す関数の名前またはエクスポート序数を渡します。

DLL 関数の呼び出しにはポインターが使われ、コンパイル時にデータ型はチェックされないため、関数へ渡すパラメーターが正しいことを確認してください。パラメーターが不正な場合、スタック上に割り当てられたメモリ域をオーバーしたり、アクセス違反を起こしたりすることがあります。 型をタイプセーフにする 1 つの方法は、エクスポート関数の関数プロトタイプを見て、関数ポインター用に対応する typedef を作成することです。 たとえば、次のようになります。

typedef UINT (CALLBACK* LPFNDLLFUNC1)(DWORD,UINT);
...

HINSTANCE hDLL;               // Handle to DLL
LPFNDLLFUNC1 lpfnDllFunc1;    // Function pointer
DWORD dwParam1;
UINT  uParam2, uReturnVal;

hDLL = LoadLibrary("MyDLL");
if (hDLL != NULL)
{
   lpfnDllFunc1 = (LPFNDLLFUNC1)GetProcAddress(hDLL,
                                           "DLLFunc1");
   if (!lpfnDllFunc1)
   {
      // handle the error
      FreeLibrary(hDLL);
      return SOME_ERROR_CODE;
   }
   else
   {
      // call the function
      uReturnVal = lpfnDllFunc1(dwParam1, uParam2);
   }
}

GetProcAddress の呼び出し時に関数を指定する方法は、ビルドされた DLL の種類によって異なります。

エクスポート序数を使用できるのは、リンクする DLL がモジュール定義ファイル (.def) を使ってビルドされたものであり、その DLL の .def ファイルの EXPORTS セクション内の関数に序数が付けられている場合だけです。 関数名ではなくエクスポート序数を使って GetProcAddress を呼び出すと、DLL にエクスポート関数が多数含まれる場合は、少し高速になります。エクスポート序数が DLL のエクスポート テーブルの索引の役割を果たすからです。 指定された名前を DLL のエクスポート テーブル内の関数名と比較するのではなく、エクスポート序数を使うと、GetProcAddress はその関数をすぐに発見できます。 ただし、エクスポート序数を使って GetProcAddress を呼び出すには、.def ファイル内でエクスポート関数に対して割り当てられている序数を知っている必要があります。

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参照

概念

Visual C++ の DLL