Windows Server AppFabric 管理 UI 機能の使用
IIS マネージャーの AppFabric 拡張により、1 セットの UI 画面で数多くのアプリケーションおよびサーバー管理タスクを実行できます。
[アプリケーションの構成]。1 つの構成ダイアログ ボックスでアプリケーションまたはサービスを構成できます。
[監視]。1 つの監視ダッシュボードでアプリケーションの状態を監視できます。
[列挙]。サービス関連の項目を列挙できます。
[コントロール]。永続ワークフロー サービス インスタンスおよびアプリケーションを制御できます。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Windows Server AppFabric] をクリックし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックして、IIS マネージャーを開きます。
構成ダイアログ ボックス
[AppFabric 構成] ダイアログ ボックスだけで、WCF サービスまたは WF サービスの構成のさまざまな面を設定できます。これには、サービス構成の直接の設定、またはサービスが継承するサーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリの既定構成の設定が含まれます。[構成] ダイアログ ボックスには、構成プロパティのさまざまなグループを表示する一連のタブが含まれます。これらのタブには、全般的な構成、監視、ワークフロー永続化、ワークフロー ホスト管理、自動開始、スロットル、およびセキュリティが含まれます。これらのすべてのプロパティは全レベルの構成に適用されますが、例外として、自動開始はアプリケーションについてのみ構成され、監視は仮想ディレクトリについては構成されません。
サービスの [構成] ダイアログ ボックスでは、サーバー、サイト、アプリケーション、および仮想ディレクトリから統合した既定値を使用して、サービスが上位のレベルから構成を継承するよう指定できます。サービス構成設定は、構成が指定されている上位のレベルの構成設定が優先されます。これらの構成設定は、Web.config ファイルで設定されます。IIS マネージャーの [AppFabric 構成] ダイアログ ボックスは、Web.config ファイルのフロント エンドです。Web.config ファイルに直接変更を行うより、[構成] ダイアログ ボックスで設定を指定する方がより簡単です。Web.config ファイルの詳細については、「Windows Server AppFabric での構成プロセス」を参照してください。
サービスの [構成] ダイアログ ボックスは、[機能ビュー] のサービスの列挙でサービスを選択し、[アクション] ウィンドウで [構成] コマンドをクリックして表示します。また、サービスを右クリックして [WCF サービスと WF サービスの管理] をポイントしてから [構成] をクリックするか、またはサービスをダブルクリックします。サーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリの [構成] ダイアログ ボックスを表示するには、[接続] ウィンドウで該当の項目を選択してから [アクション] ウィンドウで [構成] コマンドをクリック (または選択を右クリックして [WCF サービスと WF サービスの管理] をポイントしてから [構成] をクリック) します。
AppFabric ダッシュボード
AppFabric ダッシュボードは、ローカルまたはファームで展開されている WCF サービスおよび WF サービスのデータを監視するための集中的な表示です。ダッシュボードは永続化ワークフロー サービス インスタンスおよび、追跡対象ワークフロー サービス インスタンスおよび WCF に基づくメトリックについてのリアルタイムなデータを表示します。ダッシュボードは、永続化データベースおよび監視データベースの両方からデータを抽出します。このデータにより、WCF サービスおよび WF サービスの正常性をひとめで監視でき、ステータス表示の詳細にドリルダウンできます。
AppFabric ダッシュボードを表示するには、[接続] ウィンドウでサーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリを選択してから、機能ビューで [AppFabric ダッシュボード] アイコンをクリックします。AppFabric は、選択された範囲のデータを集計します。
ダッシュボードの詳細については、「[Windows Server AppFabric ダッシュボード] ページ」を参照してください。
列挙ページ
AppFabric の列挙ページは、サービス関連の項目の表形式の一覧を提供します。表示される項目には、永続化ワークフロー サービス インスタンス、追跡対象ワークフロー サービス インスタンス、サービス、サービス インスタンス エンドポイント、および追跡対象イベントが含まれます。項目の種類によって、一覧は監視データベース、永続化データベース、または構成ファイルからデータを抽出します。
AppFabric 列挙一覧画面は、列挙を表示するウィンドウ、詳細情報を表示する [詳細] ウィンドウ、および、場合によっては [クエリ] ウィンドウを提供します。たとえば、サービスの [詳細] ウィンドウは [概要] および [監視統計情報] のタブにおいて、サービスの構成および監視データを表示します。永続化 WF インスタンスやエンドポイントなどの他の項目の [詳細] ウィンドウは、監視データを表示しません。[クエリ] ウィンドウでは、照会のパラメーターを変更することにより、希望する項目のセットを一覧に表示できます。
列挙画面を表示するには、機能ビューで項目を選択してから、[アクション] ウィンドウで [表示] コマンドをクリックします。また、ダッシュボードでワークフロー サービス インスタンスの状態を選択して一覧を表示することもできます。ここでは、現在その状態にあるインスタンスすべての一覧を表示します。
インスタンスとアプリケーションのコントロール
AppFabric では、ワークフロー サービス インスタンスまたはアプリケーションに対してコントロール コマンドを実行できます。インスタンス制御には、再開、キャンセル、終了、中断が含まれます。アプリケーション コントロールには、停止および開始が含まれます。
ワークフロー サービス インスタンスでコントロール コマンドを実行するには、機能ビューの列挙一覧からインスタンスを 1 つまたは複数選択してから、[アクション] ウィンドウで該当するコマンドをクリックします。AppFabric は制御操作のステータス表示を提供し、これによりユーザーは特定の時点まで操作をキャンセルすることができます。また、終了の原因となるエラーおよび終了の原因とはならないエラーのエラー情報を提供します。
アプリケーションに対してコントロール コマンドを実行するには、[接続] ウィンドウでアプリケーションを選択してから [アクション] ウィンドウで該当する停止または開始コマンドをクリックするか、または、アプリケーションを右クリックして [WCF サービスと WF サービスの管理] をポイントしてから、停止または開始コマンドをクリックします。
2011-12-05