次の方法で共有


[追跡対象イベント] ページ

[追跡対象イベント] ページは、[WCF 呼び出しの履歴] セクションでメトリックまたはインスタンスをクリックするか、IIS マネージャーの右ウィンドウにある "追跡対象イベント" アクションをクリックすると開きます。

概要

[追跡対象イベント] ページを使用して、WCF サービスおよび WF サービスが生成したイベントを調べることができます。これらのイベントはイベント コレクション サービスが収集し、監視データベースに書き込まれます。

以下のセクションでは、[追跡対象イベント] ページの機能と使用方法について説明します。

[追跡対象イベント] ページ

クエリ コントロール

中央のウィンドウの上部にあるクエリ コントロール グリッドを使用して、ページに表示されるイベントを絞り込みます。

クエリ コントロールには 2 つのセクションがあります。[クエリ サマリー] セクションにはクエリの簡易表記が表示され、クエリ グリッドではフィールド、演算子、および条件値を選択できます。グリッドの下には、クエリを実行する [クエリの実行] ボタンがあります。[クエリ サマリー] セクションのどこかをクリックすると、クエリ コントロール グリッドを折りたたむことができます。

次の表は、クエリで使用できるフィールドの一覧を示しています。

フィールド 説明

コンピューター

イベントを生成したホスト コンピューターの名前。

スコープ

サイト、またはイベントを生成したサービスの仮想パス。

ワークフロー インスタンス ID

イベントを生成したワークフローのインスタンス ID。

生成日時

イベントが生成された日時。

イベント

  • すべての WCF イベント

    • - 完了した WCF 呼び出し

    • - WCF 例外

    • - すべての WCF エラー

    • - WCF 例外

    • - ユーザー定義の WCF エラー

    • - 失敗した WCF 呼び出し

    • - エラーが発生した WCF 呼び出し

    • - WCF スロットル ヒット

  • すべての WF イベント

ヒント

"イベント" フィールドで [すべての WCF イベント] が選択されている場合、すべてのユーザー定義イベントが表示されます。クエリ コントロールで、何も "イベント" フィールドが選択されていない場合も、すべてのユーザー定義イベントが表示されます。

追跡対象ワークフロー変数

このフィールドを使用して、ワークフロー変数を表す特定の値が抽出されたイベントを紹介します。

最大の項目数

クエリの結果として返される最大項目数。

エンド ツー エンド アクティビティ ID

イベントに関連付けられた要求の一意の ID。この ID は、アプリケーション内のイベントを関連付けるために使用できます。

追跡対象イベントの一覧

追跡対象イベントの一覧は、クエリ コントロールの下の中央のウィンドウに表示されます。一覧の先頭にある見出しには、検出された項目の数と表示されている項目の数が示されます。以下の属性に基づいて、エントリをグループ化できます。[グループ化]

  • グループ化なし

  • レベル

  • イベントの種類

  • WF アクティビティ名

  • 操作名

  • 呼び出し時間 (ミリ秒)

  • サービス名

  • サービスの仮想パス

  • コンピューター

次の表は、一覧に表示される列の説明です。

フィールド 説明

グループ化なし

条件に基づくグループ化を行いません。

レベル

情報、警告、またはエラー。

イベントの種類

生成されたイベントの種類。

WF アクティビティ名

イベントに関連付けられている WF アクティビティの名前。この列は、一覧に WF イベントが含まれる場合に表示されます。クエリ コントロールに [イベント] の条件がない場合、または [イベント] の条件が [すべての WF イベント]。

操作名

イベントに関連する、WCF サービス操作の名前。この列は、一覧に WCF イベントが含まれる可能性がある場合のみ表示されます。[イベント] の条件がクエリに含まれていて、[すべての WF イベント] に設定されている場合を除き、この列は表示されます。

呼び出し時間 (ミリ秒)

WCF サービス操作の継続時間 (単位ミリ秒)。この列は、一覧に WCF イベントが含まれる可能性がある場合のみ表示されます。[イベント] の条件がクエリに含まれていて、[すべての WF イベント] に設定されている場合を除き、この列は表示されます。

サービス名

イベントを生成したサービスの名前。

サービスの仮想パス

サービスの完全な仮想パスです。

コンピューター

イベント生成元のコンピューター。

[詳細] ウィンドウ

詳細ウィンドウはタブを使ったコントロールで、選択したイベントの詳細をすばやく調べるために使用できます。

[概要] タブ

イベントの種類に関連付けられているプロパティのセット。たとえば、WCF クライアント操作イベントは、イベントが生成されるときに呼び出される操作の名前を (OperationName フィールドに) 示します。イベント プロパティの詳細については、『.NET Framework 4』を参照してください。

[追跡対象変数] タブ

選択したイベント内で追跡された変数の名前と値を表示します。

[エラー] タブ

選択したイベント (ユーザー定義のエラー イベントも含む) に関するエラーおよび例外の情報を表示します。 [追跡対象イベント] ページ上で、失敗した WCF 呼び出しイベントまたはエラーが発生した WCF 呼び出しイベントを選択する場合、詳細ウィンドウ内の [エラー] タブにエラーおよび例外のデータが入力されるとは限りません。[エラー] タブは WCF 転送イベントを使用して、サービス モデル例外イベントから例外情報を収集します。このイベントは、失敗した WCF 呼び出しイベントまたはエラーの発生した WCF 呼び出しイベントに対応しています。監視しているアプリケーションが、エンド ツー エンド監視レベルより低い監視レベルを用いるよう構成されている場合、WCF 転送イベントはキャプチャされません。その結果、[エラー] タブにエラー情報は表示されません。

[操作] ウィンドウ

[操作] ウィンドウは右端のウィンドウです。[操作] ウィンドウで使用できる項目は、中央のウィンドウで選択されている内容に応じて変わります。

[最新の情報に更新] 操作と [AppFabric ダッシュボード] 操作は、常に使用できます。

  • [最新の情報に更新] をクリックすると、ページ上のメトリック値が更新されます。

  • [AppFabric ダッシュボード] をクリックすると、[接続] ウィンドウで選択したスコープの [AppFabric ダッシュボード] に戻ります。

残りの操作は、中央のウィンドウのイベント リストから追跡対象イベントを選択すると、実行できるようになります。

  • [追跡対象 WF インスタンスの表示] 操作を実行すると、追跡対象イベントから親 WF インスタンスに移動します。[追跡対象 WF インスタンスの表示] 操作をクリックすると、[追跡対象 WF インスタンス] ページが開き、クエリが実行されて、追跡対象イベントと ID が一致するワークフロー インスタンス ID を取得します。

  • [すべての関連イベントの表示] 操作を実行すると、選択したイベントに関連するイベントを表示するクエリによって [追跡対象イベント] ページが更新されます。このクエリは、選択したイベントのエンド ツー エンド アクティビティ ID を使用し、ID 間で転送され、関連イベントを検索します。

  2011-12-05