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ワークフロー永続化を構成する

AppFabric 構成ウィザードを使用すると、次の作業を実行できます。また、AppFabric Windows PowerShell コマンドレットを使用すると、SQL Server 永続化ストアを作成して初期化できます。さらに、コマンドレットを使用して SQL Server 永続化ストアからすべての永続化関連の項目を削除することもできます。

  • ワークフロー管理サービスを実行するユーザー アカウントを指定します。

  • 永続化ストアを作成して初期化します。作成プロセスでは、インスタンス ストア自身が作成され、初期化プロセスでは、すべての永続化関連の項目が永続化ストアに作成されます。

  • 永続化ストアをルート Web.config ファイルに登録します。このファイルはアプリケーションおよびサービスをすべて継承できます。

AppFabric に含まれる IIS マネージャーの拡張機能および Windows PowerShell コマンドレットを使用すると、ワークフロー サービスの永続化機能を構成できます。次の一覧は、構成できる項目の一部を示しています。

  • ワークフロー サービスの永続化を有効または無効にします。

  • 使用する SQL Server 永続化ストアを指定します。

  • SQL Server 永続化プロバイダーにより、GZip アルゴリズムを使用してインスタンス状態情報をエンコードしてから永続化データベースに情報を格納するかどうかを指定します。

  • インスタンス完了後にインスタンスの状態情報を削除するかどうかを指定します。

  • ホストが InstanceLockedException を受け取ったときに実行する操作を指定します。ワークフロー ホストが InstanceLockedException を受け取るのは、ホストがインスタンスをロックしようとしたときにインスタンスが現在他のホストによりロックされている場合です。このフィールドで使用できるオプションは [なし]、[基本的再試行]、および [積極的再試行] です。既定値は [なし] です。次に、これら 3 つのオプションについて説明します。

    • [なし]。サービス ホストはインスタンスのロックを試行せず、呼び出し元に InstanceLockedException を渡します。

    • [基本的再試行]。サービス ホストは指数関数的に遅延を増加してインスタンスのロックを再試行し、シーケンスの最後に呼び出し元に InstanceLockedException を渡します。

    • [積極的再試行]。サービス ホストは線形の再試行間隔でインスタンスのロックを再試行し、シーケンスの最後に呼び出し元に例外を渡します。

  • ロックを更新する必要がある時間間隔を指定します。ロックは最終更新後 30 秒 + 指定したロック更新間隔の経過後に期限が切れます。

  • 期間を指定します。この期間後、SQL ワークフロー インスタンス ストアでは検出タスクを実行し、前の検出サイクル後に永続化データベースにある実行可能またはアクティブ化可能なワークフロー インスタンスを検出します。SQL ワークフロー インスタンス ストアでは、永続化データベースにある実行可能またはアクティブ化可能なインスタンスを定期的にウェイクアップし検出する内部タスクを実行します。

AppFabric には、ワークフロー サービス インスタンスの管理サービスを提供する Windows サービスであるワークフロー管理サービスが含まれています。このサービスの詳細については、「ワークフロー管理サービス」を参照してください。このサービスでは、IIS マネージャーの拡張機能またはコマンドレットを使用して構成できる構成パラメーターはいずれも公開されません。ただし、ワークフロー管理サービスが監視するインスタンス ストアを構成ファイルに直接構成することは可能です。

ここでは、ワークフロー永続化、インスタンス ストア、およびワークフロー管理サービスを構成する方法について説明します。

このセクションの内容

関連項目

概念

永続化の概念

その他のリソース

SQL ワークフロー インスタンス ストア

  2011-12-05