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自動インストール

Windows Server AppFabric では、自動電子ソフトウェア配布を行うことができます。これは自動 (サイレント) インストールまたはコマンドライン インストールとも呼ばれています。 自動インストールを使用して、インストール後に同じ構成にするコンピューターに自動で AppFabric をインストールします。 自動インストールを使用すると、システム管理者はユーザーによる操作なしにリモート コンピューターに AppFabric をインストールできます。 自動インストールでは、ユーザーがインストールを監視し入力を行う必要はありません。

自動インストールを行うには、すべてのユーザー操作を抑制するコマンドライン オプションを使用します。 インストール プログラムでは自動インストール中にメッセージを表示しません。 ただし、インストール プログラムのメッセージはイベント ログに記録されます。 これらのメッセージはイベント ビューアーを使用して表示できます。

自動インストールの実行後、AppFabric 構成ウィザードまたは構成コマンドレットを使用して構成を行うことができます。

自動インストールを行うには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にポイントし、[コマンド プロンプト] をクリックします。

  2. サイレント インストールを開始するには、コマンド プロンプトに「setup.exe /<command switch> <options>」と入力します。ここでは、コマンドライン構文 setup.exe [/command switch] [option1] [option2] を使用します。 たとえば、AppFabric およびホスティング サービスとキャッシュ サービスをインストールするには、コマンド プロンプトに次のように入力します。

    Setup.exe /i WORKER,CACHINGSERVICE

  3. Enter キーを押します。

  4. ログ ファイルでインストールの状態を確認します。

    ヒント

    自動インストール コマンドを PowerShell スクリプトから実行する際に、コマンドにコンマが含まれる場合は、コンマを二重引用符で囲む必要があります。

次の表に、AppFabric のサイレント インストール実行時に使用するコマンドのスイッチとオプションの概要を示します。

コマンド スイッチ 説明

/install または /i

製品全体または選択された機能をインストールします。 複数の機能はコンマ区切りパラメーター リストとして指定できます。 パラメーターを指定しないと、すべての機能がインストールされます。 指定しないと、依存機能は自動的にインストールされます。

AppFabric の別バージョンが既にインストールされており、setup.exe のバージョンがインストール済みバージョンより新しい場合は、エラーが記録されます。

  • HostingServices – アプリケーションを確実にホストし管理するために必要なホスティング サービス コンポーネントをインストールします。

  • CachingService – このホストでの AppFabric キャッシュ サービスの使用を準備するキャッシュ サービスと関連コンポーネントをインストールします。

  • CacheClient – アプリケーションでキャッシュ機能を使用するためのクライアント ライブラリをインストールします。

  • CacheAdmin – キャッシュ クラスターを管理するコンポーネントをインストールします。

  • HostingServicesAdmin – ホスティング サービスを管理するコンポーネントをインストールします。

ヒント

たとえば、無人モードでホスティング サービスとキャッシュ サービスをインストールするには、コマンド プロンプトに次のように入力し、Enter キーを押します。

Setup.exe /i HostingServices,CachingService

ヒント

コマンド setup /i HostingServices でも HostingServicesAdmin がインストールされます。

/remove または /r

製品全体または選択された機能をアンインストールします。 複数の機能はコンマ区切りパラメーター リストとして指定できます。 パラメーターを指定しないと、すべてのインストール済み機能がアンインストールされます。 setup.exe のバージョンがインストール済み製品のバージョンと異なる場合、エラーが記録されます。

AppFabric の別バージョンが既にインストールされており、setup.exe のバージョンがインストール済みバージョンより新しい場合は、エラーが記録されます。

  • HostingServices – アプリケーションを確実にホストし管理するために必要なホスティング サービス コンポーネントを削除します。

  • CachingService – このホストでの AppFabric キャッシュ サービスの使用を準備するキャッシュ サービスと関連コンポーネントを削除します。

  • CacheClient – アプリケーションでキャッシュ機能を使用するためのクライアント ライブラリを削除します。

  • CacheAdmin – キャッシュ クラスターを管理するコンポーネントを削除します。

  • HostingServicesAdmin – ホスティング サービスを管理するコンポーネントを削除します。

ヒント

たとえば、無人モードでホスティング サービスとキャッシュ サービスを削除するには、コマンド プロンプトに次のように入力し、Enter キーを押します。

Setup.exe /r HostingServices,CachingService

ヒント

コマンド setup /r HostingServicesAdmin でも HostingServices が削除されます。

/upgrade または /u

setup.exe のバージョンがインストール済み製品のバージョンより大きい場合、アップグレード手順を実行します。 アップグレード手順は、既にインストールされている機能にのみ適用されます。 それ以外の場合は、エラーが記録されます。

/help または /? または /h

コマンドライン ヘルプ オプションの一覧を表示します。

/logfile または /l

文字列: ファイルのパスとファイル名を指定します。 ログファイルの作成先ファイル パスと、ログ ファイルの名前です。

重要

/logfile または /l スイッチにはファイル名を指定する必要があります。指定しない場合、AppFabric インストール プロセスは失敗します。

  2011-12-05