Windows Server AppFabric アンインストール後のアプリケーションおよびクラスタリング構成のクリーンアップ
AppFabric のアンインストール後に、アプリケーション構成およびキャッシュ構成に関する問題が発生する場合があります。このトピックでは、そのような構成の問題を解決する方法を説明します。
アンインストール後の web.config ファイルのクリーンアップ
Windows Server AppFabric を使用するシステムでは、AppFabric 固有の機能を使用するように管理者がサーバー、サイト、またはアプリケーションを構成することができます。そのように構成した場合は、Windows Server AppFabric をアンインストールするとアプリケーションが機能しなくなる可能性があります。したがって、アンインストール後にアプリケーション構成のクリーンアップが必要になります。具体的には、IIS 階層の 3 つの基本スコープ (サーバー、サイト、およびアプリケーション) にあるすべての web.config ファイルをクリーンアップします。
アプリケーション構成ファイルをクリーンアップするには、自動クリーンアップ ツールを使用する方法と、ファイルを手動でクリーンアップするという方法があります。
アンインストール クリーンアップ ツールを使用する
AppFabric アンインストール クリーンアップ ツールを使用すると、アプリケーション構成ファイルを自動的にクリーンアップすることができます。ツールを実行するには、[AppFabric アンインストール クリーンアップ ツール] (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=188172) をクリックします。
web.config ファイルの手動クリーンアップを行うには、次の手順を実行します。
サーバーの web.config ファイルを見つけて開く
- メモ帳で、%windir%\Microsoft.NET\Framework[64]\v4.0.xxxxx\Config フォルダーにあるルート web.config を開き、後の「web.config ファイルをクリーンアップする」の説明に従ってクリーンアップします。
サイトの web.config ファイルを見つけて開く
IIS マネージャーを起動します。[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「inetmgr」と入力して [OK] をクリックします。
左側のナビゲーション ウィンドウで、サーバー ノードを展開してから [サイト] ノードを展開し、Web サイトを選択します。
Web サイトを右クリックして [エクスプローラー] を選択します。
表示されたエクスプローラー ウィンドウで、web.config ファイルを見つけます。そのディレクトリに web.config ファイルがなければ、何もする必要はありません。
このファイルをメモ帳で開き、後の「web.config ファイルをクリーンアップする」の説明に従ってクリーンアップします。
アプリケーションおよび仮想ディレクトリの web.config ファイルを見つけて開く
IIS マネージャーを起動します。[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「inetmgr」と入力して [OK] をクリックします。
左側のナビゲーション ウィンドウで、サーバー ノードを展開してから、[サイト] ノードを展開し、次に、[アプリケーション] ノードまたは [仮想ディレクトリ] ノードを展開し、アプリケーションまたは仮想ディレクトリを選択します。
アプリケーションまたは仮想ディレクトリを右クリックして [エクスプローラー] を選択します。
表示されたエクスプローラー ウィンドウで、web.config ファイルを見つけます。そのディレクトリに web.config ファイルがなければ、何もする必要はありません。
このファイルをメモ帳で開き、後の「web.config ファイルをクリーンアップする」の説明に従ってクリーンアップします。
web.config ファイルをクリーンアップする
サーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリのスコープ内の web.config ファイルをクリーンアップする手順は、次のとおりです。
web.config ファイルをメモ帳で開き、「microsoft.applicationServer」を検索します。この文字列が見つかった場合は、<microsoft.applicationServer> から </microsoft.applicationServer> までのセクション全体を削除します。
「workflowInstanceControl」を検索し、この文字列が見つかった場合は、<workflowInstanceControl/> 要素およびその属性をすべて削除します。
アンインストール後のキャッシュ クラスター構成のクリーンアップ
AppFabric のアンインストール後は、キャッシュ構成内のクラスター エントリを削除すると共に、ファイアウォールの例外を無効にする必要があります。
キャッシュ クラスター構成内のキャッシュ ノード エントリを削除する
AppFabric のアンインストール プログラムを実行しても、キャッシュ構成ストア内のキャッシュ ノード エントリは削除されません。複数ノードのクラスターでノードの 1 つをアンインストールしたけれども、ノードの構成を解除する AppFabric の構成コマンドレットを実行しなかった場合は、そのノードに対してクラスターが構成されたままになります。構成を解除するには、そのノードに対して Remove-CacheHost コマンドレットを実行します。詳細については、「Remove-CacheHost」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=185870) を参照してください。
リモート サービス管理のファイアウォール例外を無効にする
AppFabric キャッシュ サーバーからキャッシュ機能をアンインストールすると、AppFabric のセットアップ プログラムによって "Windows Server AppFabric: AppFabric キャッシュ サービス" ファイアウォール規則グループが無効化され、例外として削除されます。インストール時に、セットアップ プログラムによってこのグループが作成されて規則が追加されます。ただし、セットアップ時に管理者が "リモート サービス管理" というファイアウォール規則グループを有効にした場合に、アンインストール時にこのグループがセットアップ プログラムによって無効化されることはありません。"リモート サービス管理" を無効にする場合は、クラスターの各ノード上で、手動で無効化する必要があります。AppFabric のキャッシュ機能をアンインストールした後は、ファイアウォール構成を確認してください。
2011-12-05