複数のイベント コレクション サービスの作成
イベント コレクション サービスは、イベント コレクターを使用してイベント情報を取得し、取得した情報を監視ストアに書き込みます。Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server の監視対象アプリケーションに対して複数のイベント コレクション サービスを構成できます。新しい イベント コレクション サービスを構成する手順は次のとおりです。
ルート Web.config ファイルに新しいコレクター セクションを追加します。
<collectors> <collector name="" session="0"> <settings retryCount="5" eventBufferSize="10000" retryWait="00:00:15" samplingInterval="00:00:05" aggregationEnabled="true"/> </collector> </collectors>
各構成属性には値の範囲に制限があります。それらの制限は [システム ドライブ]:\Windows\System32\inetsrv\config\schema\ApplicationServer_schema.xml ファイルに指定されています。
ヒント
スコープは省略可能です。スコープを指定しない場合、IIS 階層全体が イベント コレクション サービスの検索範囲になります。
構成のセッション属性は、イベント コレクション サービスで使用される ETW セッションを識別する既知の GUID にマップされます。
# 一意のセッション ID 0
{4F880754-D52D-4e29-AB99-A3FAB65F4EE}
1
{E75EC25E-CCE3-4d07-9753-B43D0A308B22}
2
{B00F53ED-863D-40b1-BB0B-A9D6AFA2D393}
3
{0BFCAF6D-3385-4270-9D4B-14F745BC0CEC}
4
{27DE143C-8B3C-472c-A170-AD1468B146DA}
5
{69931CA9-1C22-47ac-9716-1F3F7CEAE14B}
6
{0F2BA7E6-B1B1-4d05-AC82-10D2E9C529FF}
7
{92B0ED6B-4101-4710-8898-9258B0228AB9}
8
{AE836A61-E1B2-4702-AAC4-1D2575B14547}
9
{B03E9A94-38B8-4396-8375-ADD2DDD4A9A2}
新しいインスタンスを開始するときは、コマンド ラインで
–name
パラメーターを使用して、イベント コレクション サービス インスタンスにコレクター名を渡す必要があります。この値は、ルート Web.config ファイルに指定されている目的のコレクター構成の名前属性に一致している必要があります。イベント コレクション サービス インスタンスの ID は、AS_Administrators グループのメンバーです。
監視対象アプリケーションのアプリケーション プールの ID に、ETW セッションに対する書き込みアクセス許可があることを確認してください。これを確認するには、Windows パフォーマンス モニター ツールを開き、イベント コレクション サービスによって開始される ETW セッションのセキュリティ設定を確認します。ACL は、EventAccessControl Win32 API (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=179742) を使用してプログラムによって変更できます。
新しいイベント コレクション サービス インスタンスを作成するスクリプトの例を次に示します。
@echo off
set NAME=MySecondEventCollectorInstance
set BINPATH=C:\Windows\System32\AppFabric\EventCollectorService.exe
set ARGS=
set DISPLAYNAME="Event Collector Instance 2"
set DESCRIPTION="An instance of Event Collection Service which is not default"
set SC_EXE=sc.exe
%SC_EXE% create %NAME% binpath= ""%BINPATH%" %ARGS% -name %NAME%" error= normal obj= LocalSystem start= auto type= share DisplayName= %DISPLAYNAME%
%SC_EXE% description %SCOPENAME% %DESCRIPTION%
2012-03-05