Service Provider Foundation と Windows Azure パック Usage Service の関連付けの方法
適用対象: Azure Pack Windows
ユーザーが必要とするサービスを、ユーザーが必要とするときに提供する、柔軟性の高いクラウドの機能により、従量課金制および使用状況ベースの計測と課金が実現可能になります。 そのためには、データの収集、分析、使用状況の報告のための重要な機能が必要です。 Windows Azure Pack は、Web サイト、仮想マシン、Service Bus、SQL、MYSQL サーバーなど、すべてのリソース プロバイダーによって提供されるすべてのサービスに対して一貫した使用状況収集を提供します。 このセクションでは、管理者向けのSystem Center Virtual Machine Manager、Service Provider Foundation、管理ポータルを統合して、VM クラウドの使用状況と使用状況測定を提供する方法について説明します。 使用状況データを集計するための 3 つの主要なコンポーネントは、VMM、Service Provider Foundation、および Azure Pack の Usage Service Windowsです。
Virtual Machine Manager は、自らが管理するすべての仮想マシンとホストに関するデータを収集します。 この中には、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークの使用状況に関するメトリックや、インスタンスが開始または停止されているなど仮想マシンの状態に関する情報が含まれています。 既定では、このデータは VMM データベースに 1 か月間だけ格納され、その後、データは Operations Manager Data Warehouseに移動されます。 Service Provider Foundation は、このデータを収集する管理者向けの管理ポータルなどの任意のクライアントに使用状況測定を提供することで、このデータを取得するためのインターフェイスとして機能します。 このデータは、テナントが使用するすべての仮想マシンに関するすべての使用状況の計測結果から構成されています。前提となるのは、これらの仮想マシンが System Center 2012 の Operations Manager によって監視され、このデータが Operations Manager データ ウェアハウスに格納されていることです。 Service Provider Foundation の役割は、すべての VMM インスタンスからメトリックを収集し、課金と分析の目的で集計することです。
Windows Azure Pack の Usage Service には、次のコンポーネントが含まれています。
使用状況コレクター – 使用状況コレクターは、循環形式でさまざまなリソース プロバイダーからの情報の収集をトリガーするスケジューラで構成されています。 このコンポーネントは、各リソース プロバイダーと順に情報交換し、リソース プロバイダーが空の応答を返した場合は、サイクル内で次の順序に位置するプロバイダーに移動します。
使用状況 (REST API) – 使用状況 REST API は、データ アクセスを目的とした REST エンドポイントを公開します。 このエンドポイントを使用して、使用状況データベースの内容にアクセスできます。
使用状況データベース – 使用状況コレクターによって収集され、中央データ リポジトリに格納されているデータ
次の図は、Service Provider Foundation の使用状況エンドポイントが Azure Pack で Usage Service と通信Windows方法を示しています。
さまざまなコンポーネントの間で通信が実行される方法は、次の通りです。
Usage Service のコンポーネントである使用状況コレクターは、すべてのリソース プロバイダーから利用状況データを収集します。 VM クラウドの場合、使用状況コレクターは Service Provider Foundation の使用状況エンドポイントと対話して、CPU、メモリ、ディスク使用量などの使用状況データを収集します。
Service Provider Foundation の使用状況エンドポイントは、VMM と Operations Manager Data Warehouseからデータを取得し、そのデータを Usage Collector サービスに返します。
使用状況コレクターは、データを使用状況データベースに格納します。
使用状況 REST API を使用して、課金の目的でデータベース内の使用状況データにアクセスできます。
Service Provider Foundation の使用状況エンドポイントを Windows Azure Pack Usage Service に関連付けるには、[VM クラウドのクイック スタート] タブから Service Provider Foundation の使用状況エンドポイントを登録する必要があります。詳細については、「仮想マシン クラウドのサービス レポートの登録」を参照してください。