Microsoft.Office.Tools.Outlook 名前空間
Microsoft.Office.Tools.Outlook 名前空間には、Microsoft Office Outlook のフォームをカスタマイズするフォーム領域を作成できる一連のクラスとインターフェイスが含まれます。
FormRegionBase クラスおよび ImportedFormRegionBase クラスによって表されるフォーム領域。 Outlook フォーム領域アイテムを Outlook アドイン プロジェクトに追加すると、Visual Studio によって、これらの 2 つのクラスのいずれかを継承するクラスがプロジェクトに追加されます。
新しい Outlook フォーム領域ウィザードを使用して Outlook アドイン プロジェクトにフォーム領域をインポートした場合、Visual Studio によって、ImportedFormRegionBase を継承するフォーム領域クラスが作成されます。
新しい Outlook フォーム領域ウィザードの最初のページで [新しいフォーム領域のデザイン] を選択した場合は、Visual Studio によって、FormRegionBase を継承するフォーム領域クラスが追加されます。
どちらの場合も、Visual Studio は、IFormRegionFactory インターフェイスを実装するプロジェクトにフォーム領域ファクトリ クラスを追加します。 フォーム領域ファクトリ クラスは、フォーム領域の新しいインスタンスの作成に使用します。
Microsoft.Office.Tools.Outlook 名前空間には、フォーム領域の種類、フォーム領域の一意の名前、フォーム領域が Outlook でどのように表示されるかを定義するプロパティ、およびフォーム領域が関連付けられている Outlook アイテムのメッセージ クラス名を表すクラスと属性が含まれます。
クラス
クラス | 説明 | |
---|---|---|
ControlNotFoundException | インポートされたフォーム領域の Microsoft.Vbe.Interop.Forms.UserForm にコントロールが見つからない場合に発生するエラーを表します。 | |
FormRegionBase | ユーザー コントロールに基づく Outlook フォーム領域を表します。 | |
FormRegionCollectionBase | Outlook アドイン プロジェクト内の IFormRegion オブジェクトへのアクセスを提供します。 | |
FormRegionMessageClassAttribute | フォーム領域に関連付ける Microsoft Office Outlook メッセージ クラスの名前を指定する属性を表します。 | |
FormRegionNameAttribute | すべての Outlook アドインでフォーム領域を一意に識別する名前を表します。 | |
FormRegionStorageNullException | フォーム領域ファクトリ クラスの GetFormRegionStorage メソッドが nullnull 参照 (Visual Basic では Nothing) を返した場合に発生するエラーを表します。 | |
ImportedFormRegionBase | ユーザー コントロールに基づく Outlook フォーム領域を表します。 | |
InvalidMessageClassException | 指定されたメッセージ クラス名が有効でない場合に発生するエラーを表します。 | |
OutlookAddInBase | Visual Studio で作成した Outlook アドインの ThisAddIn クラスで使用する基本クラスを提供します。 |
インターフェイス
インターフェイス | 説明 | |
---|---|---|
Factory | フォーム領域のコントロール、フォーム領域のマニフェスト オブジェクト、カスタム動作の作成など、Outlook アドインの各種作業を実行するためのメソッドを提供します。 | |
FormRegionControl | ユーザー コントロールに基づく Outlook フォーム領域を表します。 | |
FormRegionCustomAction | Outlook アイテムのリボンにある [カスタム動作] グループに表示されるカスタム動作を表します。 | |
FormRegionCustomActionCollection | FormRegionCustomAction オブジェクトのコレクションを表します。 | |
FormRegionFactoryResolveEventArgs | OutlookAddIn の FormRegionFactoryResolve イベントのデータを提供します。 | |
FormRegionInitializingEventArgs | フォーム領域ファクトリ クラスの FormRegionInitializing イベントにデータを提供します。 | |
FormRegionManifest | Outlook にフォーム領域がどのように表示されるかを記述するフォーム領域マニフェストを表します。 | |
FormRegionManifestIcons | 個別、置換、すべて置換の各フォーム領域について表示されるアイコンのコレクションを表します。 | |
IFormRegion | フォーム領域のイベントで使用されるメソッドを公開するインターフェイスを定義します。 | |
IFormRegionFactory | IFormRegion を実装するクラスのインスタンスを作成するインターフェイスを定義します。 | |
IImportedFormRegionExtension | ImportedFormRegion オブジェクトの拡張機能を表します。 | |
ImportedFormRegion | Outlook Form Storage (*.ofs) ファイルに基づいて、Microsoft Office Outlook でフォーム領域を表します。 | |
OutlookAddIn | Visual Studio の Office 開発ツールを使用して作成した Outlook アドインのコア機能を定義します。 |
デリゲート
デリゲート | 説明 | |
---|---|---|
FormRegionFactoryResolveEventHandler | OutlookAddIn の FormRegionFactoryResolve イベントを処理するメソッドを表します。 | |
FormRegionInitializingEventHandler | フォーム領域の FormRegionInitializing イベントを処理するメソッドを表します。 |
列挙型
列挙体 | 説明 | |
---|---|---|
FormRegionCustomActionAddressLike | ユーザーがカスタム動作を実行するときに表示されるターゲット アイテムのアドレス指定方法を指定します。 | |
FormRegionCustomActionBody | ユーザーがカスタム動作を実行するときに、Outlook アイテムの [メッセージ] フィールドまたは [メモ] フィールドが返信にどのように含められるかを指定します。 | |
FormRegionCustomActionMethod | ユーザーがカスタム動作を実行するときの応答方法を指定します。 | |
FormRegionKindConstants | フォーム領域ファクトリで作成されるフォーム領域がユーザー コントロールと Outlook Form Storage (.ofs) ファイルのどちらに基づくかを指定する定数を含みます。 | |
FormRegionType | Microsoft Office Outlook でのフォーム領域の表示方法を指定します。 |
参照
関連項目
その他の技術情報
方法 : フォーム領域を Outlook アドイン プロジェクトに追加する
フォーム領域の Outlook メッセージ クラスへの関連付け
チュートリアル : Outlook でデザインしたフォーム領域のインポート
方法 : Outlook にフォーム領域が表示されないようにする
How to: Access the Outlook Item that Displays the Form Region