ローカル ワークスペースとサーバー ワークスペースのどちらを使用するかを決定する

ワークスペースを作成または編集する場合、場所がローカルサーバー上かを指定できます。 ローカルにはいくつかの利点があるため、ほとんどの場合はローカルが最適です。 特に、Team Foundation Server に接続していないときでもコア バージョン管理操作を実行できます。

  • ローカル ワークスペースを使用する必要があるのはなぜですか。

  • サーバー ワークスペースを使用する必要があるのはどのようなときですか。

    • サーバー ワークスペースを使用しているときにオフラインで作業する
  • チームのチーム プロジェクト コレクション ワークスペースの設定を管理する

  • コマンド プロンプトから作業する

  • Q & A

    • Q: チェックアウト ロックが適用されていたにもかかわらず、ファイルがチェックアウトされました。 なぜこのようなことが起きたのですか。

    • Q: チーム メンバーがファイルをチェックアウトしても、それを知ることができません。なぜでしょうか。

    • 詳細情報

ローカル ワークスペースを使用する必要があるのはなぜですか。

ローカル ワークスペースを使用する場合、次の利点があります。

**オフラインで簡単に作業できます。**ネットワーク接続を使用できない場合や信頼性がないときに、ファイルの編集をすぐに始めることができます。 Team Foundation Server に接続していない場合でも、ソリューション エクスプローラーからワークスペースの項目に対して追加、編集、削除、名前の変更、元に戻す、比較を実行できます。

**ローカルで削除したファイルを簡単に復元できます。**ローカルで削除されたファイルは、ファイルを取得するだけで復元できます。

**Visual Studio により変更が自動的に検出されます。**Visual Studio の外でファイルを追加または削除した場合も、プログラムによってこれらの変更が自動的に検出されます。

Q: ローカル ワークスペースはどのように機能しますか。

重要

ローカル ワークスペースを使用する場合の欠点の 1 つは、項目の数が増えるにつれてパフォーマンスが低下することです。詳細については、次のセクションを参照してください。

サーバー ワークスペースを使用する必要があるのはどのようなときですか。

サーバー ワークスペースを使用すると、Visual Studio で保持される各ファイルのコピーが 1 つだけになります。 これにより、ディスク領域の使用量が大幅に削減され、多数の項目がある場合のパフォーマンスが向上します。 次のような場合は、サーバー ワークスペースの使用をお勧めします。

  • ワークスペースに 100,000 個以上の項目がある場合。

  • Visual Studio 2010 以前のバージョンを使用してワークスペースを操作する場合。

  • [チェックアウト時の最新バージョンの取得を有効にする] オプションを使用する必要がある場合。

**オフラインの場合、作業が難しく、パフォーマンスが低くなります。**サーバー ワークスペースでは、ローカル ファイルはチェックアウトするまで読み取り専用になるため、オフライン中にローカル ファイルを操作することはできません。 ファイルは、ソリューション エクスプローラーからしかチェックアウトできず、かつオフライン モードに切り替えた後だけです (以下の説明を参照)。 オフラインの間は、追加、削除、名前の変更、元に戻すなど、他のどの操作も実行できません。

ヒント

非同期チェックアウトを有効にすることにより、応答性を向上させることができます。詳細については、「チームのチーム プロジェクト コレクション ワークスペースの設定を管理する」を参照してください。

サーバー ワークスペースを使用しているときにオフライン モードに切り替える

サーバー ワークスペースを使用していて Team Foundation Server に接続できない場合、ソース管理エクスプローラーが無効になります。 ただし、サーバー ワークスペースのファイルのローカル コピーがある場合は、ソリューション エクスプローラーで編集できます。 サーバーが再び利用できる状態になったら、変更内容をバージョン コントロールにチェックインできます。

ヒント

オフライン作業が必要な場合、サーバー ワークスペースではなくローカル ワークスペースを使用することを検討してください。このトピックの前方のローカル ワークスペースに関する箇所を参照してください。

サーバーがオフラインのときにバージョン管理されたファイルで作業するには

  1. ローカル作業フォルダーから、開発作業を行うソリューションを開きます。

    サーバーがオフラインの場合は、[オフラインにする] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [OK] をクリックして、ソリューション ファイルを編集します。

  3. [ファイル] メニューの [保存] をクリックします。

  4. [読み取り専用のファイルを保存] ダイアログ ボックスで [上書き] をクリックして、ファイルの書き込み禁止を解除します。

サーバーが利用可能なときにオフラインの変更をコミットするには

  1. ソリューション エクスプローラーで、ソリューションまたはファイルのコンテキスト メニューを開き、[オンラインにする] をクリックします。

    [オンラインにする] ダイアログ ボックスに、オフライン中に行った変更が一覧表示されます。

  2. [名前] で、チェックインする変更のチェック ボックスをオンにして、[オンラインにする] をクリックします。

    オフライン中に行った変更が、保留中の変更として Team Foundation バージョン管理に追加されます。

  3. サーバーに変更をコミットするには、ソリューション エクスプローラーで、オフラインで編集したファイルのコンテキスト メニューを開き、[チェックイン] をクリックします。

チームのチーム プロジェクト コレクション ワークスペースの設定を管理する

管理者は、Visual Studio によりチーム メンバー用に既定で作成されるワークスペースの種類 (ローカルまたはサーバー) を指定できます。 また、チームのサーバー ワークスペースの非同期チェックアウトを有効にできます。

  1. メニュー バーで [チーム][チーム プロジェクト コレクションの設定][ソース管理] の順にクリックします。

    [ソース管理の設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [ワークスペースの設定] タブで、[ローカル][サーバー] のオプション ボタンを選択します。

  3. [サーバー ワークスペースで非同期チェックアウトを有効にする] を選択すると、システムがサーバー ワークスペースにファイルをチェックアウトする時間を短縮できます。 このオプションを選択した場合、次のようになります。

    • PendChange のアクセス許可が適用されなくなります。

    • チェックアウト ロックが無効になります。

コマンド プロンプトから作業する

Q & A

Q: チェックアウト ロックが適用されていたにもかかわらず、ファイルがチェックアウトされました。なぜこのようなことが起きたのですか。

A: ローカル ワークスペースを使用すると、チェックアウト ロックを強制できなくなります。 十分なアクセス許可がある場合は、workspaces コマンドを使用することで、チーム プロジェクト コレクションで使用されているローカル ワークスペースを確認できます。

tf workspaces /format:detailed /owner:* /collection:https://YourServer/YourCollection/

Q: チーム メンバーがファイルをチェックアウトしても、それを知ることができません。なぜでしょうか。

ローカル ワークスペースを使用するチーム メンバーの保留中の変更は、ソース管理エクスプローラーで他のチーム メンバーには表示されません。

Q: ワークスペースの場所を切り替えてもかまいませんか。

A: はい、必要な場合に常に、サーバーからローカルまたはローカルからサーバーにワークスペースの場所を変更できます。 「ワークスペースの作成と操作」を参照してください。

Q: Visual Studio の複数のインスタンスで同じワークスペースを使用することはできますか。

A: Visual Studio では、同じワークスペースに対する複数のインスタンスの実行を禁止してはいませんが、この使い方はサポートされていません。 また、このような方法で作業すると、ローカル ワークスペースを使用している場合に問題が発生する可能性があります。

Q: ローカル ワークスペースはどのように機能しますか。

A: ローカル ワークスペースでは、各ファイルの未変更のバージョンがキャッシュされるために、サーバーに接続することなく、編集や比較などを行うことができます。