作成者: Mark Russinovich
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概要
PSList はコンピューターで実行中のプロセス一覧を表示するツールです。PSList は実行すると、プロセス一覧の他、プロセス ID やプロセスのワーキング セットなど、タスク マネージャーや Process Explorer でも参照可能な情報をコマンド プロンプトから確認することができます。また、PSList は実行するコンピューターだけでなく、他のコンピューターのプロセス一覧を表示することも可能です。
PSList.exe はコマンドプロンプトから実行することで、利用開始できます。
使用法
pslist [-d][-m][-x][-t][-s [n] [-r n] [\\ <コンピューター> [-u <ユーザー名>][-p <パスワード>][名前|pid]
-d |
スレッドの詳細情報を表示します。 |
-m |
メモリの詳細情報を表示します。 |
-x |
プロセス、メモリ情報、およびスレッドを表示します。 |
-t |
プロセス ツリーを表示します。 |
-s [n] |
オプションで指定した秒数だけ、タスク マネージャー モードで実行します。中止するには Esc キーを押します。 |
-r n |
タスク マネージャー モードの更新頻度を秒数で指定します (既定値は 1 秒です)。 |
\\<コンピューター> |
ローカル システムのプロセス情報を表示するのではなく、指定された Windows コンピューター の情報を表示します。現在のセキュリティ資格情報ではリモート システムのパフォーマンス カウンター情報を取得することが許可されない場合にリモート システムにログインするために、ユーザー名 (-u スイッチ) とパスワードを指定します。 |
-u <ユーザー名> |
ユーザー名を指定します。リモート システムのプロセスを中止する必要があり、実行中のアカウントにリモート システムの管理者特権がない場合は、このコマンド ライン オプションを使用して、管理者としてログインする必要があります。-p オプションを使用してパスワードを指定しない場合は、パスワードの入力が求められますが、入力したパスワードが画面上に表示されることはありません。 |
-p <パスワード> |
パスワードを指定します。このオプションを使用すると、コマンド ラインでログイン パスワードを指定して、バッチ ファイルから PsList が使用できるようになります。アカウント名を指定した場合に、-p オプションを省略すると、パスワードの入力が求められます。 |
<名前> |
指定の名前で始まるプロセスに関する情報を表示します。 |
-e |
プロセス名との完全一致であることを指定します。 |
pid |
システムで実行中の全プロセスを一覧表示するのではなく、このパラメーターでは、PsList のスキャン対象を指定の PID を持つプロセスに限定します。したがって、次のコマンドを実行すると
pslist 53
PID が 53 のプロセスの統計がダンプされます。 |
使用例
PSList はオプションをつけずに実行すると、自分のコンピューターで実行中のプロセス一覧を確認できます。
PSList を実行すると次の列が表示されます。
項目名 |
説明 |
Name |
プロセス名 |
Pid |
プロセス ID |
Pri |
プロセスの優先順位 |
Thd |
スレッド数 |
Hnd |
ハンドル数 |
Priv |
プライベート仮想メモリ |
CPU Time |
CPU の利用時間 |
Elapsed Time |
プロセスの実行時間 |
また、他のコンピューターで実行中のプロセス一覧を参照する場合、pslist.exe コマンドに続けて、「\\コンピューター名」と入力することで確認することができます。なお、他のコンピューターのプロセス一覧を参照するときは、該当するコンピューターで Remote Registry サービスが起動していることが必要です。
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