概要
PsService は、Windows 対応のサービス ビューアー兼コントローラーです。Windows NT や Windows 2000 のリソース キットに付属している SC ユーティリティと同様に、PsService ではサービスの状態、構成、および依存関係を表示し、サービスの開始、停止、一時停止、再開、および再起動を実行できます。SC ユーティリティとは異なり、PsService では、ユーティリティを実行しているアカウントにリモート システムで必要なアクセス許可がない場合の対応策として、別のアカウントを使用してリモート システムにログオンできます。PsService には、ネットワーク上のアクティブなサービス インスタンスを特定する特殊なサービス検索機能が備わっています。この検索機能は、たとえば DHCP サーバーを実行しているシステムを特定する場合に使用します。
PsService は Windows NT 4.0、Windows 2000、および Windows Vista のすべてで動作しますが、Windows 2000 リソース キットに付属している SC には Windows 2000 が必要です。また、サービス情報の完全な一覧を取得する場合、PsService では手動で「resume index」と入力する必要がありません。
インストール
PsService を実行可能なパスにコピーして、「psservice」と入力します。
PsService の使用方法
PsService の既定の動作では、ローカル システムの構成されたサービス (実行中と停止中の両方) が表示されます。コマンド ラインでコマンドを入力すると特定の機能が呼び出され、一部のコマンドにはオプションも指定できます。コマンドの後に「-?」と入力すると、そのコマンドの構文に関する情報が表示されます。
使用法: psservice [\\<コンピューター> [-u <ユーザー名>] [-p <パスワード>]] <コマンド> <オプション>
query |
サービスの状態を表示します。 |
config |
サービスの構成を表示します。 |
setconfig |
サービスの開始の種類 (無効、自動、手動) を設定します。 |
start |
サービスを開始します。 |
stop |
サービスを停止します。 |
restart |
サービスを停止してから再起動します。 |
pause |
サービスを一時停止します。 |
cont |
サービスを再開します。 |
depend |
指定のサービスに依存しているサービスを一覧表示します。 |
security |
サービスのセキュリティ記述子をダンプします。 |
find |
指定のサービスをネットワーク上で検索します。 |
\\<コンピューター> |
指定の Windows NT および Windows 2000 システムを処理対象にします。現在のセキュリティ資格情報ではリモート システムのパフォーマンス カウンター情報を取得することが許可されない場合にリモート システムにログインするために、ユーザー名 (-u スイッチ) とパスワードを指定します。-u オプションを指定した場合に -p オプションでパスワードを指定しないと、パスワードの入力が要求されます。入力したパスワードが画面に表示されることはありません。 |
PsService のしくみ
PsService では、サービス コントロール マネージャー API を使用します。サービス コントロール マネージャー API の詳細についてはプラットフォーム SDK を参照してください。
PsTools のダウンロード
(1.60 MB)