概要
net コマンド (net session) を使用してローカル コンピューターのリソースを使用しているユーザーを特定することは可能ですが、リモート コンピューターのリソースを使用しているユーザーを特定できる組み込みの機能はありません。また、Windows NT には、ローカルまたはリモートを問わず、コンピューターにログインしているユーザーを特定するツールが用意されていません。PsLoggedOn は、ローカルにログオンしているユーザーとローカル コンピューターまたはリモート コンピューターのリソースを経由してログオンしているユーザーの両方を表示するアプレットです。コンピューター名ではなくユーザー名を指定すると、ネットワーク コンピューターを検索して、そのユーザーが現在ログオンしているかどうかを表示します。
PsLoggedOn では、レジストリにプロファイルが読み込まれているユーザーがローカルにログオンしているとユーザーだと見なされます。そのため、PsLoggedOn では、HKEY_USERS キーの配下にあるキーをスキャンしてログオンしているユーザーを特定します。ユーザー SID (セキュリティ識別子) を名前に持つキーが検出されると、対応するユーザー名を探して、そのユーザー名を表示します。PsLoggedOn では、NetSessionEnum API を使用して、リソースの共有を経由してコンピューターにログオンしているユーザーを特定しています。リモート システムのレジストリにアクセスするためにログオンが必要になるため、ログオン状況をクエリしたリモート コンピューターにリソースの共有を経由してアクセスしているユーザーとして自分のユーザー名が表示されます。
インストール
PsLoggedOn を実行可能なパスにコピーして、「psloggedon」と入力します。
PsLoggedOn の使用
使用法: psloggedon [- ] [-l] [-x] [\\<コンピューター名> または <ユーザー名>]
- |
サポートされているオプションと出力する値の単位を表示します。 |
-l |
ローカル ログオンのみを表示します (ネットワーク リソース ログオンは表示しません)。 |
-x |
ログオン時間を非表示にします。 |
\\<コンピューター名> |
ログオン情報を表示するコンピューター名を指定します。 |
<ユーザー名> |
ユーザー名を指定すると、そのユーザーがログオンしているネットワーク コンピューターを検索します。このオプションは、特定のユーザーのプロファイル構成を変更するときに、そのユーザーがログオンしていないことを確認したい場合に便利です。 |
PsTools のダウンロード
(1.60 MB)