ushort (C# リファレンス)
ushort キーワードは、次の表に示されたサイズと範囲に従って値を格納する整数データ型を示します。
型 | 範囲 | サイズ | .NET Framework 型 |
---|---|---|---|
ushort |
0 ~ 65,535 |
符号なし 16 ビット整数 |
リテラル
ushort 変数の宣言と初期化の例を次に示します。
ushort myShort = 65535;
上のように宣言すると、整数リテラル 65535
は暗黙的に int から ushort に変換されます。整数リテラルが ushort の範囲を超えると、コンパイル エラーになります。
オーバーロードされたメソッドを呼び出す場合は、キャストを使用する必要があります。たとえば、ushort パラメータと int パラメータを使用したオーバーロードされたメソッドがあるとします。
public static void SampleMethod(int i) {}
public static void SampleMethod(ushort s) {}
ushort キャストを使用すると、正しい型が呼び出されます。次に例を示します。
// Calls the method with the int parameter:
SampleMethod(5);
// Calls the method with the ushort parameter:
SampleMethod((ushort)5);
変換
ushort から int、uint、long、ulong、float、double、decimal への暗黙の型変換が組み込まれています。
byte または char から ushort への暗黙の型変換が組み込まれています。その他の型の場合は、キャストを使用して明示的な変換を実行する必要があります。たとえば、2 つの ushort 変数 x
と y
があるとします。
ushort x = 5, y = 12;
次の代入ステートメントは、代入演算子の右側にある算術式が既定で int に評価されるため、コンパイル エラーになります。
ushort z = x + y; // Error: conversion from int to ushort
このエラーを修正するには、キャストを使用します。
ushort z = (ushort)(x + y); // OK: explicit conversion
ただし、次のステートメントは使用できます。このステートメントでは、変換先の変数の記憶サイズは元のサイズ以上になります。
int m = x + y;
long n = x + y;
また、浮動小数点型から ushort への暗黙の型変換が行われないことに注意してください。たとえば、次のステートメントは、明示的なキャストを使用しない場合、コンパイラ エラーになります。
// Error -- no implicit conversion from double:
ushort x = 3.0;
// OK -- explicit conversion:
ushort y = (ushort)3.0;
浮動小数点型と整数型の混在する算術式の詳細については、「float」と「double」を参照してください。
暗黙の数値変換規則の詳細については、「暗黙的な数値変換の一覧表 (C# リファレンス)」を参照してください。
C# 言語仕様
詳細については、「C# 言語仕様」の次のセクションを参照してください。
1.3 型と変数
4.1.5 整数型
参照
関連項目
C# のキーワード
整数型の一覧表 (C# リファレンス)
組み込み型の一覧表 (C# リファレンス)
暗黙的な数値変換の一覧表 (C# リファレンス)
明示的な数値変換の一覧表 (C# リファレンス)
UInt16 Structure