アプリケーションのビルド
Microsoft® eMbedded Visual C++® にはアプリケーションをビルドする 2 つの方法があります。一番簡単で広く行われている方法は、eMbedded Visual C++ 開発環境の中でビルドする方法です。もう 1 つの方法は MS-DOS プロンプトでコマンド ライン ツールを使用してビルドする方法です。アプリケーションをビルドするには、プリプロセッサ、コンパイラ、リンカを使用します。
- プリプロッセサは、マクロ、演算子、ディレクティブを翻訳して、コンパイラで使用するソース ファイルを準備します。
- コンパイラは、マシン語コード、リンカ ディレクティブ、セクション、シンボルの外部参照、および関数名とデータ名を含むオブジェクト ファイルを作成します。
- リンカは、コンパイラが作成したオブジェクト ファイルや静的にリンクされたライブラリからコードを結合し、指定したリソースを解決し、実行可能ファイルを作成します。
ビルド プロセス
次のダイアグラムは、eMbedded Visual C++ でのビルド プロセスのコンポーネントを、ソース コードを作成するためのエディタを起点として示しています。
統合開発環境の外側でプログラムをビルドする場合は、メイクファイルを使用してコマンド ライン ツールを起動できます。Microsoft eMbedded Visual C++ は、メイクファイルを処理するために NMAKE ユーティリティを提供します。統合開発環境の中でプログラムをビルドする場合は、eMbedded Visual C++ プロジェクト システムはビルド時の出力情報をプロジェクト ファイル (.vcp) に格納します。.vcp ファイルは NMAKE と互換性はありません。しかし、プログラムが .vcp ファイルよりもメイクファイルを使用する場合でも、外部プロジェクトとして開発環境の中でビルドできます。