SharePoint 公開の構成
発行: 2009年11月
適用対象: Forefront Threat Management Gateway (TMG)
Microsoft Office SharePoint Server サイトがインターネット ユーザーに公開されている場合、Forefront TMG を使用すると、組織のネットワークのセキュリティを損なうことなく、これらのサイトを外部ユーザーが利用できるようになります。Forefront TMG は、Web サーバーに対する着信方向の要求を途中で受信し、Web サーバーに代わって応答することにより、内部コンテンツを保護します。
SharePoint 公開を構成するには
[Forefront TMG の管理] のコンソール ツリーで、[ファイアウォール ポリシー] ノードをクリックします。
作業ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
[ツールボックス] タブで、[ネットワーク オブジェクト]、[新規作成] の順にクリックし、[Web リスナー] を選択して新しい Web リスナー ウィザードを開きます。
次の表に従って、新しい Web リスナー ウィザードで必要な設定を行います。
ページ フィールドまたはプロパティ 設定または動作 新しい Web リスナー ウィザードの開始
Web リスナー名
Web リスナーの名前を入力します。たとえば、「SharePoint Listener」と入力します。
クライアント接続セキュリティ
[クライアントとの SSL セキュリティ保護接続を必要とする] を選択します。
Web リスナーの IP アドレス
着信方向の Web 要求をリッスンするネットワーク
[外部] ネットワークを選択します。[IP アドレスの選択] をクリックして、[指定した IP アドレス] を選択します。[利用できる IP アドレス] で、SharePoint サイトの IP アドレスを選択し、[追加]、[OK] の順にクリックします。
</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>リスナーの SSL 証明書</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p /> <p> </p> </td> <td colspan="2"> <p>[<strong>この Web リスナーに 1 つの証明書を使う</strong>] を選択し、[<strong>証明書の選択</strong>] をクリックして、ユーザーが公開された SharePoint サイトにアクセスするために使用するホスト名が [<strong>発行先</strong>] フィールドに表示されている証明書を選択します。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>認証設定</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>クライアントが Forefront TMG に資格情報を提供する方法を選択してください</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>[HTTP 認証] (既定のオプション) を選択します。</p> <p>[基本] を選択します。</p> <p>Forefront TMG がドメインに展開されている場合は、[統合] を選択することもできます。ワークグループ展開環境で選択できるのは、[基本] のみです。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p /> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>Forefront TMG がクライアント資格情報を検証する方法を選択してください</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>基本認証を選択し、Forefront TMG がドメインに展開されている場合は、[Windows (Active Directory)] を選択します。</p> <p>ワークグループ展開環境で基本認証を選択した場合は、[<strong>LDAP (Active Directory)</strong>] または [<strong>RADIUS</strong>] を選択できます。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>シングル サインオンの設定</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>この Web リスナーによって公開されている Web サイトの SSO を有効にする</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>フォームベース認証を使用している場合に限り、シングル サインオンを利用できます。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>新しい Web リスナー ウィザードの完了</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p /> </td> <td colspan="2"> <p>設定を確認し、[完了] をクリックします。</p> </td> </tr> </table>
作業ウィンドウで、[タスク] タブをクリックします。
[タスク] タブで、[SharePoint サイトの公開] をクリックして新しい SharePoint 公開ルール ウィザードを開きます。
次の表に従って、新しい SharePoint 公開ルール ウィザードで必要な設定を行います。
ページ フィールドまたはプロパティ 設定または動作 新しい SharePoint 公開ルール ウィザードの開始
SharePoint 公開ルールの名前
SharePoint 公開ルールの名前を入力します。たとえば、「SharePoint」と入力します。
ルールの動作の選択
Action
許可
公開の種類
[1 つの Web サイトまたは負荷分散装置を公開する] を選択します。[負荷分散 Web サーバーのサーバー ファームを公開する] を選択する場合は、SharePoint サーバーのサーバー ファームを作成する必要があります。
サーバー接続セキュリティ
[公開された Web サーバーまたはサーバー ファームへの接続に SSL を使用する] を選択します。このオプションを使用する場合は、Forefront TMG が SharePoint サーバーにアクセスするために使用するホスト ヘッダー内のホスト名が "発行先" フィールドに表示されている SSL サーバー証明書を、SharePoint サーバーにインストールする必要があります。
内部公開の詳細
内部サイト名
SharePoint サイトにアクセスするために内部ユーザーが URL で指定するホスト名を入力します。
単一の SharePoint サーバーを公開する場合に、このフィールドで指定された内部サイト名が解決可能でなく、かつ公開されたサーバーのコンピューター名でも IP アドレスでもない場合は、[コンピューター名または IP アドレスを使用して、公開されたサーバーに接続する] を選択し、公開されたサーバーの解決可能なコンピューター名または IP アドレスを入力します。
パブリック名の詳細
要求の許可
[次に入力したドメイン名] を選択します。
パブリック名
外部ユーザーが公開された SharePoint サイトへのアクセスに使用する、パブリックの完全修飾ドメイン (FQDN) または IP アドレスを入力します。
Web リスナーの選択
Web リスナー
ボックスの一覧から、手順 4 で作成した Web リスナーを選択します。[編集] をクリックすると、選択した Web リスナーのプロパティを変更できます。
認証の委任
公開された Web サーバーを Forefront TMG が認証する方法を選択してください
[基本認証] を選択します。
代替アクセス マッピングの構成
該当するオプションを選択します。
ユーザー セット
このルールを次のユーザー セットからの要求に適用する
既定のオプション [認証されたすべてのユーザー] は変更しないでください。
新しい SharePoint 公開ルール ウィザードの完了
設定を確認し、[完了] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[適用] ボタンをクリックして構成を保存および更新してから、[OK] をクリックします。
注意事項: - ユーザーと Forefront TMG の間で SSL 接続を使用するためには、公開されている SharePoint サイトのホスト名に対して発行された SSL サーバー証明書が、アレイ内の Forefront TMG コンピューター上にあるローカル コンピューターの個人ストアにインストールされている必要があります。SSL サーバー証明書の取得とインストールの詳細については、「セキュリティで保護された Web 公開のためのサーバー証明書の構成」を参照してください。
- 新しい Web リスナー ウィザードの [Web リスナーの IP アドレス] ページでは、[このネットワーク上にあるネットワーク アダプターの既定の IP アドレス] を選択することもできます。ネットワーク負荷分散を有効にしている場合は、このオプションでは仮想 IP アドレスが自動的に選択されます。そうでない場合は、各ネットワーク アダプターについて既定の IP アドレスが自動的に選択されます。
- Forefront TMG で統合認証を構成する場合は、SharePoint サーバーで統合認証を使用できません。基本認証を使用すると、Forefront TMG コンピューターおよび SharePoint サーバーで認証を使用できます。
- RADIUS 資格情報検証を使用する場合は、Forefront TMG コンピューターを RADIUS サーバー上の RADIUS クライアントとして登録する必要があり、RADIUS システム ポリシー ルールを有効にして、Forefront TMG コンピューター (ローカル ホスト ネットワーク) から内部ネットワークへの RADIUS トラフィックを許可する必要があります。このルールでは、RADIUS サーバーが内部ネットワークに配置されていると想定しています。
- RADIUS または LDAP の資格情報検証を選択する場合は、作成する Web リスナーのプロパティを編集して、認証のための問い合わせ先となる RADIUS サーバーまたは LDAP サーバーを指定する必要があります。
- Forefront TMG は、負荷分散装置より内側にあるサーバー ファームを単一サーバーとして扱います。このオプションは、負荷分散されたファームを公開するためにサポートされていますが、負荷分散装置の代わりに、Forefront TMG で作成されたサーバー ファームが提供する統合負荷分散機能を使用することをお勧めします。サーバー ファームに対する Forefront TMG 公開は、クライアント IP アドレスに依存する代わりに Cookie を使用して動作するように構成できるクライアント アフィニティを高めます。このことは、負荷分散装置と Forefront TMG の間に配置されたデバイス (NAT デバイスなど) によってクライアント IP アドレスが隠される状況では大きな利点となります。
- 新しい SharePoint 公開ルール ウィザードでは、"内部サイト名" フィールドで指定された名前または IP アドレスに対応するホスト ヘッダーの代わりに元のホスト ヘッダーを転送するための新しい Web 公開ルールを構成できます。
- 代替のアクセス マッピングを構成する方法については、「SharePoint サーバーでの代替アクセス マッピングの構成」を参照してください。
- Web 公開ルールの他の設定の詳細については、「公開の計画」を参照してください。
関連項目
概念