Visual SourceSafe のアップグレード
Visual SourceSafe のアップグレードでは、新しいデータベースは作成されません。既存のデータベースが見つかった場合は、新しいデータベースで置き換えるかどうかを確認するメッセージが表示されます。この場合は、新しいデータベースで置き換えることをお勧めします。ただし、古い形式のデータベースと新しい形式のデータベースを同じコンピュータに共存させることもできます。データベースのバージョンが 3.0 以降の場合は、アップグレードすることができます。Visual SourceSafe 6.0 のクライアントは、バージョン 4.0 以降のデータベースを読み取ることができます。
メモ Visual SourceSafe をアップグレードする前に、データベースをバックアップしてください。アップグレードの準備が整ったら、すべてのユーザーに Visual SourceSafe を終了するように通知し、データベースをロックします。詳細については、「データベースのロック」を参照してください。
パフォーマンスを向上させるため、新しい形式のデータベースに変換することを求めるメッセージが表示されます。以下の条件を満たす場合にだけ、変換を行ってください。
- データベースの管理者である。
- データベースにログオンしているユーザーがいない。
- データベースのすべてのユーザーが、バージョン 6.0 形式との互換性を持つクライアント ソフトウェアにアップグレード可能である。
管理者が既存のサーバー共有データベースをアップグレードすると、クライアントは、NetSetup プログラムを実行して既存のデータベースをアップグレードすることができます。
DDUPD による既存のデータベースのアップグレード
データベースのバージョンが 3.0 以降の場合は、アップグレードすることができます。データベースを新しい 6.x 形式にアップグレードするように求めるメッセージが表示され、[はい] をクリックしてアップグレードすると、6.x データベースのラベル プロモーション機能を使用できます。また、アップグレードによってパフォーマンスも向上します。アップグレードを求めるメッセージが表示されなかった場合、またはメッセージが表示されたときに [いいえ] をクリックしてアップグレードを行わなかった場合、アップグレードをするには、コマンド ライン ユーティリティ DDUPD.exe を実行します。このユーティリティは、サーバーにインストールされている Visual SourceSafe 6.x の Win32 ディレクトリに格納されています。アップグレードを元に戻すときにも DDUPD.exe を使用します。
メモ ラベル プロモーション機能を使用したりパフォーマンスを向上させたりするには、Visual SourceSafe のクライアント プログラムも 6.x にアップグレードする必要があります。
DDUPD.exe を実行するには
ユーザーに Visual SourceSafe を終了するように通知します。
コマンド プロンプトで、サーバー上の Visual SourceSafe の Win32 フォルダに移動します。
データベースをアップグレードするには、以下の形式で指定します。
DDUPD <path to data directory>
たとえば、以下のように入力します。
DDUPD \\server\share\vss\data
サブプロジェクトを持つプロジェクトが正しい拡張グラフィックス ([+] または [-]) 付きで表示されない場合、またはラベルの取得に問題が発生した場合は、DDUPD を再実行して表示を修正する必要があります。
DDUPD \\server\share\vss\data -REDO
パフォーマンス向上やラベル プロモーションの機能の使用を停止するには、アップグレードを元に戻します。
アップグレードを元に戻すには
コマンド プロンプトで、サーバー上の Visual SourceSafe の Win32 フォルダに移動し、以下のように入力します。
DDUPD \\server\share\vss\data -UNDO