[空間インデックス] ダイアログ ボックス
[空間インデックス] ダイアログ ボックスを使用すると、[インデックス/キー] ダイアログ ボックスではできない、geometry データ型または geography データ型の列 (空間列) に対するインデックスの作成を行うことができます。 1 つの空間列に 1 つ以上の空間インデックスを追加できますが、インデックスは 1 つずつ作成する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「空間インデックスの概要」および「空間インデックスに関する制限」を参照してください。
[空間インデックス] ダイアログ ボックスの [選択された空間インデックス] ボックスの一覧には、テーブルに定義されているすべての空間インデックスが表示されます。 一覧の下に表示されるコマンド ボタンをクリックして、空間インデックスを追加または削除できます。 空間インデックスを変更するには、一覧で空間インデックスをクリックし、1 つ以上のプロパティを変更します。
プロパティ
[オブジェクトごとのセル数]
インデックスで各空間オブジェクトに使用できるテセレーション セルの数を示します。 このプロパティに設定できる値は、1 から 8192 までの整数です。 既定では、このプロパティは 16 に設定されます。トップレベルでオブジェクトが n で指定された数を超えるセルを覆う場合、完全なトップレベル テセレーションを提供するために必要な数のセルがインデックスの作成に使用されます。 この場合、オブジェクトは指定された数よりも多い数のセルを受け取ることがあります。 その結果、トップレベル グリッドで最大数のセルがレベル 1 の密度に応じて生成されます。
列
列の名前と並べ替え順序を示します (このプロパティは読み取り専用です)。[IsSpatialIndex]
空間インデックスが選択されていることを示します。 (このプロパティは読み取り専用です)。[レベル 1]
1 番目のレベル (トップ) のグリッドの密度を示します。[レベル 2]
2 番目のレベルのグリッドの密度を示します。[レベル 3]
3 番目のレベルのグリッドの密度を示します。[レベル 4]
4 番目のレベルのグリッドの密度を示します。[テセレーション スキーム]
テセレーション スキームとして、geometry 列用のジオメトリ グリッドまたは geography 列用の地理グリッドを示します。[型]
空間インデックスが選択されていることを示します。[X の最大値]
境界ボックスの右上隅の x 座標を示します。 このプロパティは、テセレーション スキームが地理グリッドの場合には使用できません。[X の最小値]
境界ボックスの左下隅の x 座標を示します。 このプロパティは、テセレーション スキームが地理グリッドの場合には使用できません。[Y の最大値]
境界ボックスの右上隅の y 座標を示します。 このプロパティは、テセレーション スキームが地理グリッドの場合には使用できません。[Y の最小値]
境界ボックスの左下隅の y 座標を示します。 このプロパティは、テセレーション スキームが地理グリッドの場合には使用できません。(名前)
空間インデックスの名前を示します。 新しいインデックスを作成するときに、テーブル デザイナーのアクティブなテーブルに基づいて既定の名前が決定されます。 インデックスの名前はいつでも変更できます。説明
インデックスの特性を示します。 より詳細な説明を記述するには、[説明] をクリックしてから、プロパティ フィールドの横に表示される省略ボタン ([…]) をクリックします。 表示されるフィールドに長い説明を入力できます。[FILL FACTOR]
システムが使用できるインデックス ページの割合を示します。 ページがいっぱいになってから、さらにデータが追加されると、システムはそのページを分割します。これによりパフォーマンスが大きく低下します。この値を 100 に設定すると、ページがいっぱいになります。 この値を使用すると、必要な記憶領域は最小限に抑えられますが、効率は最も低くなります。 この値は、データが変更されない (たとえばデータが読み取り専用テーブルにある) 場合にだけ使用してください。
値が小さいほどデータ ページ上の空き領域が大きくなり、インデックスが増大したときにデータ ページを分割する必要性が低くなります。 ただし、必要な記憶領域は大きくなります。 小さい値は、テーブル内のデータが変更される場合に適しています。
[インデックスの埋め込み]
インデックスのページの領域 (埋め込み) の割合が FILL FACTOR プロパティで指定した割合と同じであるかどうかを示します。[無効化]
インデックスを無効にするかどうかを示します。 無効にされたインデックスは、検索をサポートせず、テーブルに項目が追加されても更新されません。 インデックスを無効にすると、一括挿入や一括更新のパフォーマンスを向上できます。[ページのロックを許可]
インデックスでページレベルのロックを許可するかどうかを示します。 インデックスを使用するクエリが同時に実行されない場合、ページのロックを有効にするとパフォーマンスを向上できます。 ただし、このようなクエリが同時に実行される場合は、デッドロックが発生する可能性があるため、ページのロックを有効にしないでください。[統計値を再計算する]
インデックスの作成時に統計値を計算するかどうかを示します。 統計値を再計算する場合、インデックスの作成に必要な時間は長くなりますが、一般にクエリの実行は速くなります。[行のロックを許可]
該当するインデックスで行レベルのロックを許可するかどうかを示します。 インデックスを使用するクエリが同時に実行されない場合、行のロックを有効にするとパフォーマンスを向上できます。 パフォーマンスが向上するのは、空間インデックス内の連結された行にデッドロックが発生することを回避するために行のロックが効果的であるためです。