方法 : OvalShape コントロールおよび RectangleShape コントロールを使用して図形を描画する (Visual Studio)
デザイン時にも実行時にも、OvalShape コントロールを使用して、フォームまたはコンテナーに円または楕円を描画できます。 RectangleShape コントロールを使用して、フォームまたはコンテナーに正方形、長方形、または角の丸い四角形を描画できます。 デザイン時にも実行時にも、このコントロールを使用して、図形を描画することもできます。
境界線の幅、色、およびスタイルを変更することによって、図形の外観をカスタマイズできます。 図形の背景は、既定では透明になっていますが、純色、パターン、グラデーション塗りつぶし (ある色から別の色への遷移)、またはイメージが表示されるようにカスタマイズできます。
デザイン時に単純な図形を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブ (インストール方法については、「Visual Basic Power Packs コントロール」を参照してください) から、OvalShape または RectangleShape のいずれかのコントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
サイズ変更ハンドルおよび移動ハンドルをドラッグして、図形のサイズと位置を設定します。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティと Position プロパティを変更することによっても、図形のサイズと位置を設定できます。
角の丸い四角形を作成するには、[プロパティ] ウィンドウで CornerRadius プロパティを選択し、0 より大きい値に設定します。
[プロパティ] ウィンドウで、必要に応じて追加のプロパティを設定して、図形の外観を変更します。
実行時に単純な図形を描画するには
[プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。
[参照の追加] ダイアログ ボックスで、[Microsoft.VisualBasic.PowerPacks.VS] を選択し、[OK] をクリックします。
コード エディターで、モジュールの先頭に Imports ステートメントまたは using ステートメントを追加します。
Imports Microsoft.VisualBasic.PowerPacks
using Microsoft.VisualBasic.PowerPacks;
Event プロシージャに次のコードを追加します。
Dim canvas As New ShapeContainer ' To draw an oval, substitute ' OvalShape for RectangleShape. Dim theShape As New RectangleShape ' Set the form as the parent of the ShapeContainer. canvas.Parent = Me ' Set the ShapeContainer as the parent of the Shape. theShape.Parent = canvas ' Set the size of the shape. theShape.Size = New System.Drawing.Size(200, 300) ' Set the location of the shape. theShape.Location = New System.Drawing.Point(100, 100) ' To draw a rounded rectangle, add the following code: theShape.CornerRadius = 12
ShapeContainer canvas = new ShapeContainer(); // To draw an oval, substitute // OvalShape for RectangleShape. RectangleShape theShape = new RectangleShape(); // Set the form as the parent of the ShapeContainer. canvas.Parent = this; // Set the ShapeContainer as the parent of the Shape. theShape.Parent = canvas; // Set the size of the shape. theShape.Size = new System.Drawing.Size(200, 300); // Set the location of the shape. theShape.Location = new System.Drawing.Point(100, 100); // To draw a rounded rectangle, add the following code: theShape.CornerRadius = 12;
図形のカスタマイズ
既定の設定を使用すると、OvalShape と RectangleShape の各コントロールが、1 ピクセル幅で透明な背景を持つ黒い実線の境界線と共に表示されます。 プロパティを設定することにより、境界線の幅、スタイル、および色を変更できます。 追加のプロパティを使用すると、図形の背景を純色、パターン、グラデーション塗りつぶし、またはイメージに変更できます。
図形の背景を変更する前に、一部のプロパティがどのように作用するかを知っておく必要があります。
BackColor プロパティの設定は、BackStyle プロパティが Opaque に設定されていない限り、何の効果もありません。
FillStyle プロパティを Solid に設定した場合、FillColorは BackColor をオーバーライドします。
FillStyle プロパティを Horizontal や Vertical などのパターン値に設定した場合、そのパターンが FillColor で表示されます。 BackStyle プロパティを Opaque に設定した場合、背景は BackColor で表示されます。
グラデーション塗りつぶしを表示するには、FillStyle プロパティを Solid に設定し、FillGradientStyle プロパティを None 以外の値に設定する必要があります。
BackgroundImage プロパティをイメージに設定すると、他のすべての背景設定がオーバーライドされます。
飾り枠を持つ円を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブから、OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width に同じ値を設定します。
BorderColor プロパティを任意の色に設定します。
BorderStyle プロパティを Solid 以外の任意の値に設定します。
BorderWidth をピクセル単位の任意のサイズに設定します。
純色の塗りつぶしを持つ円を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブから、OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width に同じ値を設定します。
BackColor プロパティを任意の色に設定します。
BackStyle プロパティを Opaque に設定します。
塗りつぶしパターンを持つ円を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブから、OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width に同じ値を設定します。
BackColor プロパティを任意の背景色に設定します。
BackStyle プロパティを Opaque に設定します。
FillColor プロパティを任意のパターン色に設定します。
FillStyle プロパティを Transparent または Solid 以外の任意の値に設定します。
グラデーション塗りつぶしを持つ円を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブから、OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width に同じ値を設定します。
FillColor プロパティを任意の開始色に設定します。
FillGradientColor プロパティを任意の終了色に設定します。
FillGradientStyle プロパティを None 以外の値に設定します。
イメージで塗りつぶされる円を描画するには
[ツールボックス] の [Visual Basic PowerPacks] タブから、OvalShape コントロールをフォームまたはコンテナー コントロールにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウの Size プロパティで、Height と Width に同じ値を設定します。
BackgroundImage プロパティを選択し、省略記号ボタン (...) をクリックします。
[リソースの選択] ダイアログ ボックスで、表示するイメージを選択します。 イメージ リソースが一覧にない場合は、[インポート] をクリックしてイメージの場所を参照します。
[OK] をクリックしてイメージを挿入します。
参照
処理手順
方法 : LineShape コントロールを使用して線を描画する (Visual Studio)