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派生クラスの概要

"継承" というメカニズムを使用して、既存のクラスから新しいクラスを派生させることができます (「Single Inheritance (単一継承)」から始まる情報を参照)。 派生に使用されるクラスは、特定の派生クラスの "基底クラス" と呼ばれます。 派生クラスは、次の構文を使用して宣言します。

 class Derived : [virtual] [access-specifier] Base
{
   // member list
};
 class Derived : [virtual] [access-specifier] Base1,
 [virtual] [access-specifier] Base2, . . .
{
   // member list
};

クラスのタグ (名前) の後ろにコロンを指定し、その後ろに基本指定のリストが続きます。 したがって、基底クラスは、あらかじめ宣言しておく必要があります。 基本指定には、アクセス指定子を含めることができます。これは、public、protected、または private のいずれかになります。 これらのアクセス指定子は、基底クラス名の前に指定され、その基底クラスにのみ適用されます。 これらの指定子は、派生クラスで基底クラスのメンバーに対して使用されるアクセス許可を制御します。 基底クラス メンバーへのアクセスについては、「メンバー アクセス コントロール」を参照してください。 アクセス指定子を省略すると、その基底クラスへのアクセスは private と見なされます。 基本指定に、仮想継承を示す virtual キーワードが含まれる場合があります。 このキーワードがある場合は、アクセス指定子の前または後に指定されます。 仮想継承を使用する場合、基底クラスは、仮想基底クラスと呼ばれます。 詳細については、「仮想基底クラス」を参照してください。

複数の基底クラスをコンマで区切って指定できます。 単一の基底クラスを指定した場合、継承モデルは単一継承になります。複数の基底クラスを指定した場合の継承モデルは、多重継承と呼ばれます。

参照

関連項目

派生クラス