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about_Wildcards

トピック
    about_Wildcards

簡易説明
    Windows PowerShell でワイルドカード文字を使用する方法について説明します。
 

詳細説明
    コマンドレットは、ほとんどの場合、個々の項目ではなく、項目のグループに対して実行します。た
    とえば、C:\Techdocs ディレクトリで、拡張子が .ppt であるファイルをすべて検索できます。次
    のコマンドを実行すると、このディレクトリ内のすべての項目が返されます。

        Get-ChildItem c:\techdocs


    このコマンドの問題点は、ディレクトリ内のすべてのドキュメントを視覚的に確認し、拡張子
    が .ppt のファイルを探さなければならないことです。しかし、コマンドレットのパラメーターでワ
    イルドカード文字を使用すると、返される項目を制限できます。ワイルドカード文字は、未知の値を検
    索して特定の結果を返すことができるプレースホルダーの 1 つです。ワイルドカード文字を使用する
    プロセスは、"グロビング" と呼ばれることがあります。たとえば、.ppt ファイルだけを返すように、
    前の例を次のように修正できます。

        Get-ChildItem c:\techdocs\*.ppt


    この場合、.ppt 拡張子の前に存在する可能性のある任意の文字列を指定するために、ワイルドカー
    ド文字としてアスタリスク (*) が使用されています。ファイル名の拡張子が指定されているので、こ
    のコマンドによって返されるすべてのファイルにはその拡張子が付いている必要がありますが、名前の
    部分は任意です。その結果、探しているファイルだけが返されます。


    Windows PowerShell は、アスタリスク以外にも、いくつかのワイルドカード文字をサポートして
    います。


        ワイルドカード     説明          例         一致する           一致しない
        --------    ------------------  --------  -----------------  --------
        *           0 個以上の          a*        A、ag、Apple       banana
            文字と一致する

        ?           指定された位置     ?n        an、in、on   ran
            にある 1 文字と
            正確に一致する

        [ ]         ある範囲の       [a-l]ook  book、cook、look   took
            文字と一致する
 
        [ ]         指定された       [bc]ook   book、cook         hook
            文字と一致する


    大部分のコマンドレットは、一部のパラメーターでワイルドカード文字を受け入れます。各コマンド
    レットのヘルプ トピックには、ワイルドカード文字を使用できるパラメーターについての説明があり
    ます (該当するパラメーターがある場合)。ワイルドカード文字を使用できるパラメーターでは、大文
    字と小文字は区別されません。たとえば、?n は An、an、In、in、On、on を返します。


    また、1 つのパラメーター内で異なるワイルドカード文字を組み合わせることができます。たとえ
    ば、C:\Techdocs ディレクトリにあるファイルの中で、a から l までの文字で始まるすべての .txt 
    ファイルを表示するには、次のコマンドを使用できます。

        Get-ChildItem c:\techdocs\[a-l]*.txt


    このコマンドは、文字範囲を表すワイルドカード ([a-l]) を使用して、ファイル名が a から l 
    の範囲内の文字で始まる必要があることを示しています。さらに、ワイルドカード (*) を使用し
    て、最初の文字とファイル拡張子の間には任意の文字列があってよいことを示すプレースホルダーを提
    供しています。


関連項目
    about_Language_Keywords