about_Parsing
トピック
about_parsing
簡易説明
Windows PowerShell がコマンドをどのように解析するかについて説明します。
詳細説明
コマンド プロンプトにコマンドを入力すると、Windows PowerShell によって、
そのコマンド テキストはトークンと呼ばれる一連のセグメントに分割されます。
その後、各セグメントの解釈方法が決定されます。たとえば、次のコマンドは、
Windows PowerShell によって "Write-Host" および "book" の 2 つのトークンに
分割され、各トークンは別々に解釈されます。
Write-Host book
PowerShell パーサーは、コマンドを処理するときに、式モードまたは引数
モードで動作します。
- 式モードでは、文字列値を引用符で囲む必要があります。引用符で囲まれていない数字は
(文字列ではなく) 数値として扱われます。
- 引数モードでは、値の先頭がドル記号 ($)、アット マーク (@)、単一引用符 (')、
二重引用符 (")、または始め丸かっこ (() のいずれでもない場合は、
その値が拡張可能文字列として扱われます。
先頭がこれらの文字のいずれかである場合、その値は値の式として扱われます。
次の表に、式モードと引数モードで処理されるコマンドの例とそれぞれの処理結果を示します。
例 モード 結果
------------------ ---------- ----------------
2+2 式 4 (整数値)
Write-Output 2+2 引数 "2+2" (文字列)
Write-Output (2+2) 式 4 (整数値)
$a = 2+2 式 $a = 4 (整数値)
Write-Output $a 式 4 (整数値)
Write-Output $a/H 引数 "4/H" (文字列)
各トークンは、ブール型や文字列型などのオブジェクト型として解釈されます。
Windows PowerShell は、式からオブジェクト型を判断します。判断される
オブジェクト型は、コマンドが想定しているパラメーターの型と、Windows
PowerShell が引数の適切な型への変換方法を認識しているかどうかによって
異なります。次の表に、式から返された値に割り当てられる型の例を示します。
例 モード 結果
------------------ ---------- -----------------
Write-Output !1 引数 "!1" (文字列)
Write-Output (!1) 式 False (ブール値)
Write-Output (2) 式 2 (整数値)
関連項目
about_Command_Syntax