詳細構成を使用した Team Foundation Server の構成
Team Foundation Server の詳細構成では、ほとんどの設定をカスタマイズできます。 詳細構成は、クライアントまたはサーバー オペレーティング システム上で実行できますが、クライアントを使用する場合、配置にポータルおよびレポート機能を追加することはできません。
クライアント オペレーティング システムで詳細構成を使用する場合、ドメイン アカウントは必要ありません。 サーバー上では、ドメイン アカウントが少なくとも 1 つ必要です。このドメイン アカウントは、次のすべての ID に使用できます。
Team Foundation Server のサービス アカウント。
HTML レポート作成用のレポート リーダー アカウント。
SharePoint Foundation の新しいインストール用のサービス アカウント。
アカウントの詳細については、「Team Foundation Server のインストールに必要なアカウント」を参照してください
ヒント
Team Foundation Server 構成ツールにアクセスするには、Team Foundation Server 管理コンソールを起動して [アプリケーション層] をクリックし、[インストール済みフィーチャーの構成] をクリックします。
必要なアクセス許可
TFS をインストールするサーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 また、レポート機能を構成する場合は、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 SharePoint を構成する場合、SharePoint 管理サイトのファームの管理者グループのメンバーである必要があります。 構成データベースをホストするデータベース エンジンをインストールしていないか、または使用している SQL Server のインスタンスをデータベース管理者が管理している場合は、SQL Server の sysadmin サーバー ロールのメンバーである必要があります。
ヒント
ユーザーまたはデータベース管理者が、必要な SQL Server アクセス許可をより深く理解する必要がある場合は、Microsoft Web サイトの「Database Permissions Required to Configure TFS (TFS の構成に必要なデータベース アクセス許可)」を参照してください。
詳細構成を使用して Team Foundation Server を構成するには
Team Foundation Server の構成ツールで、詳細ウィザードを起動し、[ようこそ] 画面を読みます。
[SQL Server インスタンス] に、SQL Server を実行しているサーバーの名前、または構成データベースをホストする名前付きインスタンスの名前を入力します。
また、次のオプションがあります。
[This instance is a SQL AlwaysOn Availability Group] (このインスタンスは SQL AlwaysOn 可用性グループです) を選択して、SQL Server インスタンスが可用性グループ リスナー (AGL: Availability Group Listener) であり、その可用性グループでは、セットアップ時に作成された TFS データベースがホストされることを指定します。 「Team Foundation Server で SQL Server Always On 可用性グループを使用する」を参照してください。
[サーバー データベース ラベル] にラベル文字列を入力します。この文字列は、3 つの既定のデータベース名すべてに含められます。
この方法では、SQL Server の単一のインスタンスを使用して、複数の構成データベースをホストすることができます。
[既存の空のデータベースを使用する] チェック ボックスをオンにし、[SQL Server インスタンス] に入力したサーバーでホストされるデータベースを指定します。
これらのデータベースの名前は、既定の名前付け構造に基づいて作成する必要があります。ラベルは使用してもしなくてもかまいません。 既定の名前付け構造は、[Team Foundation Server データベース] の下で確認できます。
SQL Server への接続をテストします。
[システム アカウントを使用する] を選択します。 ドメインまたはローカル アカウントを使用するには、[ユーザー アカウントを使用する] を選択します。 ユーザー アカウントにはパスワードが必要です。 ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストするには、[テスト] を選択します。
この TFS サービス アカウントの既定値は Network Service です。
ヒント
レポート サーバーと SharePoint サーバーが TFS と同じサーバーにインストールされていない場合、ここで使用するアカウントをレポート サーバーの Farm Administrators グループ (SharePoint 用) と Content Manager グループに追加する必要があります。TFS をレポート サーバーおよび SharePoint と同じサーバーにインストールする場合は、このアカウントがこれらのグループに自動的に追加されます。
[認証方法] で [NTLM] をクリックします。 [ネゴシエート (Kerberos)] を選択した場合は、Kerberos 認証が最初に試行されます。 この試みに失敗すると、NTLM 認証が使用されます。
NTLM は既定の設定です。
既定の [ポート] 番号を受け入れます。 それ以外の場合は、別の番号を入力します。 これは、クライアントが TFS に接続するために使用するポート番号です。
[ポート] の既定値は 8080 です。
ファイル キャッシュの場所をセットアップします。 最低 50 GB の空き領域があることを確認します。 Windows ドライブ以外のドライブを使用すると、TFS のパフォーマンスは向上します。
既定の仮想ディレクトリを受け入れるか、別のディレクトリを指定します。
[仮想ディレクトリ] の既定値は「tfs」です。
[Web サイト] 以下で、TFS サイトの URL を確認します。これは [ポート] および [IIS 仮想ディレクトリ] の入力に基づいて動的に作成されます。 開発者はこの URL を使用して TFS に接続します。
クライアント オペレーティング システムの場合は、手順 10. に進んでください。 クライアント オペレーティング システムでは、ポータルおよびレポート機能 (手順 8. と 9.) は追加できません。
レポート機能を使用するには、[Team Foundation Server で使用するレポートを構成する] チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、チェック ボックスをオフにして、この手順をスキップします。
[Reporting Services のインスタンス] に、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[URL の設定] をクリックします。
レポート サーバーおよびその管理サイトの URL が、[レポート サーバーの URL] および [レポート マネージャーの URL] のドロップダウン リストに表示されます。
表示された値が TFS に使用する URL であることを確認します。
[SQL Analysis Services のインスタンス] に、SQL Server Analysis Services を実行しているサーバーの名前を入力します。
SQL Server への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。
レポート リーダー アカウントの名前およびパスワードを入力します。 ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストするには、[テスト] を選択します。
ヒント
手順 3. で TFS のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定した場合、別のアカウントを使用するには、[Team Foundation Server のサービス アカウントとは異なるアカウントをレポート リーダー アカウント用に使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。
注意
インストールが完了したら、SQL Server Reporting Services をホストするサーバー上で、管理者を Team Foundation Content Managers グループに追加します。そうしないと、チーム プロジェクトを作成する際に TF218027 エラーによってブロックされるなどの問題が発生する場合があります。
SharePoint を使用するには、[Configure SharePoint Products for use with Team Foundation Server] (Team Foundation Server 用に SharePoint 製品を構成する) チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、チェック ボックスをオフにして、この手順をスキップします。
SharePoint を構成するように選択した場合は、2 つの選択肢があります。SharePoint をこのコンピューターにインストールして構成するか、SharePoint の場所を指定するかです。 その詳細な手順を次に示します。
このコンピューターで SharePoint をインストールして構成する
[このコンピューターで SharePoint をインストールして構成する] を選択します。
[SharePoint Foundation 2013 のインストール] の大きいボタンをクリックします。 インストールが完了したら、[次へ] をクリックします。
注意
SharePoint のインストールに再起動が必要な場合は、このウィザードで入力した情報の一部の再入力が必要になる可能性があります。
SharePoint Foundation のサービス アカウントのユーザー アカウントとパスワードを入力します。 手順 3. で TFS のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定した場合、別のアカウントを使用するには、[SharePoint ファームに対して、Team Foundation Server サービス アカウントとは別のアカウントを使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。
SharePoint の場所を指定する
[SharePoint の場所を指定する]、[次へ] の順にクリックします。
[サイト URL] に、SharePoint Web アプリケーションの URL を入力します。
[管理 URL] に、SharePoint サーバーの全体管理サイトの URL を入力します。 これらの各 URL への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。
コレクションを作成する場合は [新しいチーム プロジェクト コレクションの作成] チェック ボックスをオンにし、作成しない場合はこのチェック ボックスをオフにしてその手順をスキップします。
コレクションを作成する場合は、既定値をそのまま使用するか、新しい名前と説明を入力します。
[レビュー] ページで設定を確認し、[次へ] をクリックすると、ウィザードによって構成が検証されます。
問題を発生した場合に、その問題を識別するために詳細な結果を使用できます。 可能であれば問題を修正し、リンクを再度クリックして準備完了チェックを実行します。 問題を解決したら、次の手順で TFS を構成できます。
[構成] をクリックします。
ウィザードによって構成設定が適用されます。 この処理には数分かかることがあります。
成功の画面で [次へ] をクリックします。 次の成功の画面で、TFS の接続 URL やインストールに関する詳細を含め、結果を確認します。
[閉じる] をクリックします。 TFS と SharePoint を同じサーバーにインストールした場合は、TFS 構成センターで、SharePoint 用の TFS 拡張機能が既にインストールされていることに注意してください。
TFS 構成センターを閉じた後、Team Foundation Server 管理コンソールが表示されます。